翌週の月曜日は通院のため、午後から学校を

欠席した。

「・・・・うん。特に異常はないみたいだね」

叶がカルテに書き込む姿を見て、ほっと

安堵していると、

「なにか、いいことあった?」

ふいにそう訊かれ驚いた。

「あの、どうして・・・・」

「なんとなく、表情が明るい気がするから」

叶はそう言って、にっこりと笑いかけてきた。

実は今朝、勇人からメールが届いたのだ。

“やっぱり、バスケ部に戻ることにした”

それを見た瞬間、一花は思わず飛び跳ねた。

勇人が自分の好きなバスケをまた始める

決意をしたことが、心底嬉しかった。

と、そばでくすくす笑う声が聞こえ、ハッとする。

「よっぽどハッピーになる出来事があった

みたいだね」

叶に言われ、恥ずかしさで真っ赤になった

顔を隠すようにうつむく。

診察を終え、母と病院の玄関へ向かっていた

一花は、すれ違った人の中に見知った顔が

あったことに気付いた。

(遊佐先生?)

すぐさま振り返ると、確かに遊佐によく似た男性の

背中が遠ざかっていくのが見えた。

「一花、どうしたの?」

母が不思議そうにこちらを見るが、いてもたっても

いられなくなった一花は、

「ちょっと待ってて!」

それだけ言い残し、男性の後を追う。