「おっ!マジで可愛いじゃん!」
「だろ~?」
見たところ、3人とも20歳くらいだろうか?
ニヤニヤと嫌な笑いを浮かべながら、こちらに
値踏みするような視線を投げかけてくる。
「オレ、こっちの子の方がいいな」
3人のうちの1人が突然一花に近づき、腕を
つかんだ。
「!!」
驚きのあまり、振り払うことさえできない。
「ちょっと!放しなさいよ!」
史織がキッと睨みつけるが、
「うわぁ~。怒った顔もすげぇ可愛いし」
男たちは逆に面白がるだけで、全く効果がない。
(どうしよう・・・・)
いくら史織が武道をたしなんでいるとはいえ、
3人もの若い男性が相手では無理がある。
ふと見ると、すでに史織は空手のかまえを
取っている。
(だめ!このままじゃ史織ちゃんが危ない!
誰か・・・・)
心の中で助けを叫ぼうとした瞬間 ―
「やめろ!」
男たちの背後から声がした。
(っ!?)
その声に、男たちだけでなく一花も史織も
動きを止める。
そしてその声を主を確認した2人は、
声をそろえた。
「安曇先生!」
「収ちゃん!」
そう、そこにいたのは他でもない安曇だった。
だが、立っているのは安曇だけではない。
「・・・・水樹?」
水樹の隣にはもう1人、見知らぬ男性がいた。
「お前ら、その子たちを放せ」