さようならモチャコ*お雛チャマ出現(編みぐるみ) | 乙女の宝箱。

乙女の宝箱。

きらめく、ときめき。

モチャコ 「突然でちゅが、モチャコは今日で、ウサコねーたんとお別れでちゅ」



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ウサコ 「ええっ!モチャコは、どこへ行ってしまうの?!」



モチャコ 「お月さまへ帰るでちゅ。実は、モチャコは、お月さまでペッタンペッタンつかれたお餅から生まれたんでちゅ。


「鏡開き」の日まで、地球に遊びに行くことが許されてたんでちゅ。


でも…ウサコねーたんといるのが楽しくて、鏡開きを過ぎても、帰りたくなくて今日まで…(涙)」



ウサコ 「モチャコ…、どうりで最近、青い斑点のようなものが背中についてると思ったら…


青カビだったのね。地球時間は、モチャコのカラダをいつまでも真っ白なままでいさせてあげられないのね…


でも、でも、モチャコがいなくなったら、ウサコ、寂しい…」


モチャコ 「じゃぁ、ウサコねーたんが、これからも寂しくないように、


お餅のカケラを置いてくでちゅ。」



ポトン!
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(お餅のカケラ)



 「モチャコが消えたその瞬間に、お餅のカケラが、あるモノに変身するでちゅよ。


きっとウサコねーたんを楽しませてくれるでちゅ。それじゃ、モチャコはもう行くでちゅよ。


ウサコねーたん、楽しいお正月をありがとう…」    フッ (消えた音)



ウサコ 「モチャコ~…ぉ…、ひっくひっく(涙)

でも、でも、見上げるお月さまに、モチャコがいつもいると思えば、寂しくなんかないわよね。うん…。」


涙をぬぐって、モチャコが置いていったお餅のカケラを拾うとした瞬間!



ポン!ポン!


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「あたちたち、お雛チャマと、お内裏チャマ!」


一つのお餅のカケラが、二つに割れて、

それはそれは可愛らしいお雛様が現れました。


ウサコ 「まぁ!かわいい!…どことなくモチャコの体型(鏡餅)に似てるお雛チャマたちね…ふふふ」



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(後ろ姿)


お雛チャマ 「そーなのよ!この鏡餅体型!うちの「ツレ」も、おんなじ体型なのよ~」


お内裏チャマ 「正月も終わってるっていうのに、お前がいつまでもオレに餅を食わせるからだよ~」


お雛チャマ 「ええー!?じゃー食べなきゃいいじゃない!(怒)もぅ!アンタにゴハン作ってあげない!」


お内裏チャマ 「えぇ~?ウサコねーたん、なんとか言ってやってー…」



ウサコ 「あらあら、お二人とも、喧嘩するほど仲がいいって言うじゃない?


それに「ツレ」なんて言葉、ここだけの話、「おとめ」の前では、禁句よ。


ツレが欲しくても、なかなかできな……」



おとめ 「ゲホン、ゲホン…」



ウサコお雛チャマお内裏チャマ 「…あっ!!」




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そんなこんなで、


モチャコとのお別れは、寂しかったけれど、


お餅のカケラから生まれた、お雛チャマとお内裏チャマが、


ウサコの日常を、ふたたび、明るく灯してくれたのでした。






おしまい。





あみぐるみ作品 「うさぎの鏡餅型お雛様」 byおとめ