沈没の日。 | 乙女の宝箱。

乙女の宝箱。

きらめく、ときめき。

後悔。

母に「おみくじ」を引かせなければ良かった。

先日、三が日が開けて、父を施設に預けられたので、母を連れて初詣に行った。
私は毎年、おみくじを引いているので、今年もと引くと、なんと大吉。
これはめでたいと、気を良くして、母にもおみくじを引かせた。
母は、今までに一度も引いたことがない。
気が乗らないようだったが、何しろ私は大吉が出て、ハイになっていたので「一度は引いてみなよ~」と、強引に薦めてしまった。
そして、引いた結果が…、

凶。

うっ…!

(ここから重い日記になります。ご注意)

ふたりとも言葉にこそしないが、
ふたりが先ず思ったのは、
「やはり、今年、父のちからが尽きてしまうのだろうか」。


ここのところ父の衰弱が激しい。
目は開いているが、呼び掛けに答えず、ただ虚ろに、息だけをして、まるで人形のようなのだ。
食事は、かろうじてミキサー食を食べ…というか、口に押し込んでいる状態に近い。
脱水にならないように、なんとか水物にトロミをつけて、むせないように、ゆっくり、ゆっくり、飲ませている。

これが、まったく喉を通らなくなってしまったら、入院になるだろう。

アルツハイマーの終末期は、そう遠くはないことを、このおみくじに、改めて告げられたようで、母と私の初詣の帰り道は、新年の清々しさとは程遠い、重々しい気分で帰ったのでありました。


でも…

私が大吉出てるから、きっと大丈夫、だよね。うん。大丈夫。

大吉+凶=

小吉、くらいかな?


小さな幸せを、感じられる毎日が、本当は、一番いいのかもね。