言葉遊びの記録帳。 | 乙女の宝箱。

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きらめく、ときめき。

私が言葉遊び(短歌・俳句)のサイトで残した、コトバの記録です。(H22.1月~)


・水辺にて泡吹く蟹を見ゐる児の未来の夢の泡よ大きく (御題 水辺)


・腫れた目が鏡にうつり「最悪」とひと言放つ失恋の夜 (御題 ハレ)


・何ひとつ昨日今日明日変わらずに営むものは時計針のみ (御題 何)


・空き缶のあまた散らかる道の端に倒る土筆(つくし)に詫びつつ拾う (御題 空)


・見ているは空の標(しるべ)の一点と鯉のぼりらが教える絆 (御題 見)


・辛さ耐えうすべに守る桜ばな季節はずれの雪積もらせて (御題 辛さ)


・デジカメを持つ手も汗し幼な児がいよよ一人で立ち上がるとき (御題 デジカメ)

・愛しきは春の草花 夏の海 秋の柿栗 冬のしら雪 (御題 愛しき)


・漕いでゆく月の舟にてゆっくりと銀河を渡り君の星まで (御題 漕いで)


・混雑の電車の中で今日も逢う凛と立ちたる白百合のひと (御題 混雑)


・隠るのをエイヤ!と指で太陽を摘まみて時を戻してみたし (御題 隠る)


・海 真向き叫び叫びて魂の矢を放ちたき衝動の夜 (御題 海)


・降るように ペガスス座より ほうき星 (ふ→へ→ほ)


・もみじ手に やさしく被す 指人形 (も→や→ゆ)


・ローズなれ 吾が魂を 紅く燃す (ろ→わ→あ)


・捕まえど 手のひら逃げて 飛ぶ蛍 (つ→て→と)


・闇の夜と 雪が隠した 夜逃げ跡 (や→ゆ→よ)


・世界地図 空をなぞって 旅の夢 (せ→そ→た)