トモダチの失敗編を小説にした2020年の投稿
Aprile
お庭の桜の木の下で
あれは17歳の高二の二学期も末
今は昔、朧げに思い出す
君は一重の切れ長で
薄桜色の唇をかむ癖あったよね
長い髪を桜吹雪の中で揺らして
celloのケースを持っていた
桜の花が髪に絡まったMUSEの様に
音楽の女神の様に
高校の時初めて出来た友達
トモダチ
知らないあなたに出会った
同じ学校にいながら
私も音大に行くことになってね
部活の先生にいい声楽教師がいるから
そういわれて行った京子先生の桜散る庭
ケイと初めて会ったんだ
ケイは幼児の頃から音楽の英才教育
目的もなく進学も適当に考えていた私
ケイは初めから音楽家だった
オトマは音大に行く半分くらいで実は・・・・
好きな先輩追って普通科高校行った動機が不純型
これがのちのち後悔するんだわwwwwwww
高校合唱部
あなたは良い声を持っているから
音大の声楽科を目指しなさいよと薦められ
高校の合唱部に講師に来てたK.K先生
おうちの事情が許すならってね
★許すも何もオトマ母は音大入れるのが夢だった
これものちのち後悔?出来そうな事これしか無い
当時四大に行けるJKはいなかったよ皆短大だった
田舎町だったから行かせてくれるって幸運じゃん
京子先生の桜の庭のお宅に伺ったとき
ケイも一緒に呼ばれていたんだっけ?
そう、ソルフェージュの勉強に来ていたのよ
ケイは幼い頃から
桐朋英才教育幼児科
故中村紘子女史も通っていたという
音楽家育成所崩れで
一度celloを辞めてしまって
普通科高校に来たんだっけ・・・否?
だけどcelloで音大はケイ父上の希望
元々東京芸大狙いだったから
私なんかとは格が違うのに
親切で明るくハンサムサバサバ系JK
オトマには眩しかった
まるで幼いころからの仲間だった様に
自然にトモダチになって・・・・・・
オトマ動機が不純で来た高校じゃトモダチ出来なかったからね
音楽の神様が
桜の木の下で合わせてくれた
長い付き合いになるトモダチ
墨呂空
つづく