オートマチックな夢小説 ⑫最終回 | 墨呂空の無双芸術劇場

墨呂空の無双芸術劇場

あらゆる分野の芸術を追求する猫と自由人のブログ

Il  cuore  del  vuoto

la miafiagilitae 

Amore,e colpa tua

虚ろの心

私の儚さは

愛よ汝のせいなのだ

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幻の桜宮駅からどのホームから帰るのか?

2匹の仔猫は勝手に虹のエスカレーターに乗り

停まっている電車に入ってしまったので皆乗り込んだ

乗った途端ベルが鳴ってドアが閉まった

水園涼太が手を振っていたので

この電車で秋山が丘駅に行けるんだな

現し世の駅秋山が丘駅で乗り換えて

伊集院の娘舞は伊流眞駅で降りた

舞はこれから伊集院の妻と箱根に行くらしい

私と子猫たちと伊集院陽は加治駅に着き私の自宅へ向かう

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元旦の午後4時、もう辺りは暗い

家には主人がいるので飲み仲間の伊集院を待ってる

私は料理が出来ないので、取り寄せのお節料理で飲みだした

2匹の仔猫は遠出で疲れたのか、玄関で寝てしまった

楽しそうに今年の世情などを話している彼らをほったらかし

私も水園涼太と妻の弥生、仔猫たちに憑かれて寝てしまった

目が覚めた声が出ない身体が浮く歩く

明るく輝く元旦の夜が見える

あぁ~また夢遊病

天女の姿になった私

あの人の街の空の上で下界を見た


【墨呂空】

 オートマチックな夢物語 完