オトループのブログで書くのはちょっと迷いましたが、これもまた紛れもない自分の創作物であるし、
ゆっくり語れる場も今ここだけなので、
この場を借りて、込めた想いや背景などを少しだけ書かせていただきます。
よろしければ、どうぞ最後までお付き合いください。
1st Single 【さよならメイビー】に続き、
2nd Singleとなる今曲は、
【テヲ】という名前です。
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■テヲ
私が"わたし"であるその為に 千切れるほど強く
何度も 何度も その先へ 手を伸ばし続ける
はじまりの鐘は鳴らない 色彩も感じない日々
能面の様な顔に 間に合わせの笑顔で
「良くやった」「十分だよ」優しい言葉達も
慰めになりはしない 欲しいものはひとつだけ
求めれば求める程 遠ざかっていく光
残酷に 鮮やかに 輝きを増してく
私が"わたし"であるその為に 千切れるほど強く
何度も 何度も その先へ 手を伸ばし続ける
酸欠の現実を 味のしない日常を
息を止め 掻き分ける 救えるものはひとつだけ
ちっぽけな自分では 望むべくもない明日
喜びも 悲しみも 凍りついたままで
私が"わたし"になるその為に 千切れるほど強く
何度も 何度も その先へ 手を伸ばし続ける
儚くて 消えそうな
胸に点る灯り
護る様に 抱きしめる様に
独り 夜を行くんだ
私が"わたし"を始める為 目を背けはしない
何度も 何度も言い聞かせ 届く日まで ずっと
手を伸ばし続ける
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lyric&music: Yusuke Kouketsu
vocal: 480
other all instruments:Yusuke Kouketsu
Mix&Mastering: MITOMA
Design :480
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WAKAGENOTE＝若気の音
と掲げた名前にあるように、
自分ではもう当時のまま感じる事が出来ないリアルな若い世代の苦悩や、喜びに、想いを馳せながら作品を創っていきたい、というテーマがあるんです。
あとは初心忘れずに、
新しい事を吸収し続けていきたい。
若い世代のクリエイターとも出来るだけ一緒に創って化学変化を起こしていきたい、というのも。
"夢を目指す主人公の姿を描こう"
漠然とした構想自体は昨年末に生まれて、そこから数ヶ月色々と創っては捨てを繰り返した末に、なんとなくこれで良さそうだな、というものが仕上がってきた。
そんな中ターニングポイントとなったのは、
vocalの480との会話。
彼女にはずっと追いかけてる夢があって、今努力の最中。
ふとした時に、
『私は、今目指してる夢の職業になるまで、自分の人生がまだ始まっていない気がするんです。』
この言葉を聴いた時に、衝撃が走りまして。
それまで自分が書いてた曲は、希望に満ち溢れた主人公の姿を書いていたんです。
だけど、それって勝手に俺が作り上げていた若い世代のイメージであり、
本当の姿は、希望の中ではなく、絶望の中から手を伸ばす事なんだな、と。
それに気付かされてからは、それまで創っていたものを一旦白紙に戻して、全部創り直しました。
このきっかけで、自分の中で芯が通って、完成までそんなに時間はかからなかった。
書き上げてみると、自分自身にも重なるところがあるし、
言葉は決して明るい訳ではありませんが、
俺の中では、応援歌だと想っています。
そんな紆余曲折を経て完成したこの曲。
これもまた自分1人の感性では決して出来上がらなかった思い出深い大事な一曲です。
前曲、さよならメイビーは私と480と2人で歌ってましたが、
今回は初の480 1人歌唱。
彼女の声には説明出来ない何か不思議な魅力があると感じております。
楽器はすべて自分が演奏してますが、今回は結果としてギターが入っておらず、全編デジタル楽器で構成されています。これもまた史上初。
Mix&Masteringは、Takumi Ikedaの製作を通して出会ったMITOMAさんが、とても素晴らしい仕上がりにしてくれました。
こういう新たな出会いがあると、また音楽を自分なりに本気で続けてきて良かったな、と想います。
という訳で、オトループと別軸で、こちらも全力で表現に向き合っています。
WAKAGE NOTE
2nd Single
【テヲ】
10/6 Digital Release
丁寧に編み上げました。
是非とも聴いてください。よろしくお願いします。