オトループ纐纈です。


2nd full album 【黎明の碧】

少しでも魅力をまだまだ伝えたい。

そんな気持ちで先日から始めた、セルフライナーノーツ2周目。

前回の記事が意外にも、多くの反響があって嬉しいです。




「あれって、『アホみたい』って読むんですね!。」



と言ってもらえた。
やはり、大事な事はちゃんと説明しなきゃいけないな、と想った。

「解ってもらえるでしょう」って勝手にこっちが想ってるだけってこと、あるよねー。



意味あるぞ、と想い込んで書き進めます。

行きます、2曲目


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#2.曖昧ミー

lyric & music: 纐纈悠輔
Arranged: オトループ
Bass: ryusuke kawamoto


曖昧ミー 言う? 言わ・・・言わず


「ちなみになんですが、、、」

ちなんでも何でもないけれど

「一応なんだけど、、、」

何が一応か分かんないけど


hey 不安で不安で hey 無難に無難に

hey オブラート厚めの言い回し選んでばかり


「○○みたいな、、、」って

ぼかやし ごまかし 責任逃亡

「よくわかんないけどさ、、、」

相手の反応気にしてばっか


hey 協調性高め? hey ただの臆病者

hey 逃げ道は必須 いつでも曖昧ミー


支離滅裂な思考回路

嫌われたくないよ誰からも

でも なんやかんや取り繕う 自分が一番嫌い

迷子のまんまの自尊心が

のたうちまわってる胸の中

反対 否定 それでも怖くて

本当の声を飲み込んでしまうのさ


いつからだ?こんなにぼかし言葉使いになったのは

打たれる杭になるの恐れて保険をかけまくってる


hey 傷付けたくない hey その実はきっと

hey 傷付きたくないだけだろ 曖昧ミー


こじらせ過ぎた コミュニケーション

適当相槌ばかりが上達

嘘 本当 どちらでもない ドッチツカズ表現

嫌なこと嫌って言うの

好きなこと好きって言うの

こんなに難しかったかな

本音がここから出せって喚いてる


流されちゃっていつも漂流

その他大勢にいつも埋没

なんやかんや 取り繕ったって無視できないくらい迷子のまんまの自尊心が 暴れ始めるよ真夜中に

反対 否定 全部上等 そんな勇気が欲しい


嫌なこと嫌って言うの 

好きなこと好きって言うの

そんなこと解ってるけど

難しくしてるの僕自身だ

本当の声飲み込んでしまうんだ

事なかれな僕は今日も曖昧ミー



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イントロのバッキングギターのフレーズを創って、ループしながら鼻歌でメロディを色々と試してた時、速攻で言葉とメロディが同時に降りてきた曲。



「曖昧ミー 言う? 言わ、、、言わず。」


その時点でこれは良いぞ!という直感がビリビリ来てた。



アホみたい、と同じようにこれも日本語と英語の言葉遊び。

2つの言語の間には差異がやはり凄くあって、
ひとフレーズに入る情報量に差があったり、
聴こえる語感が違ったり、
どちらにも魅力がある。

その中でも意味合いや、響きがリンクするものが時々あって、そういう結び付きが見つけられると、物凄いクリエイティビティが刺激される。


日々、その出会いを逃さないようアンテナを張っていつも暮らしている。

オトループの歌って、やっぱりそういう言葉遊びが個性になっていると想うので。



更にはその発明をとびきりキャッチーなメロディに乗せて、
聴いてくれた人が1発で覚えて口ずさめるように。

いつもそこはこだわって創ってます!届いてるかな?!w





さて、音源も出来上がったし、ライブで!

、、、と想ったら出ました。オトループ恒例の



新曲最初ギター弾きながら歌えない問題



Aメロ〜Bメロまでの難易度が異常に高い。
スタジオでやろうとして唖然w


ライブで初披露した時、直前まで心配過ぎてめっちゃ入念に練習した。あれはドキドキだった。



「ギター弾きながらあんなに歌えて凄いですね。」


とめっちゃ言ってもらえて、そこもバンドの個性のひとつだし、嬉しく無くはもちろんないんだけど、

歌を伝える上で、そこって1番大事なところだとは想ってないし、そう言われちゃうってことは俺まだまだなんだろうな、と毎度自戒してます。


これ見よがしじゃなくさらっ、とやらないと。お客さんが歌詞に集中できるくらい。



精進します。


(いやでも褒めてくれてありがとう!)







この歌を創ってからも相変わらず、生きてて曖昧な言葉で逃げるって場面はいくつもある。


ちゃんと伝えようと想っていても、結局言葉を選んだり、喉の奥に飲み込んだり。
うまく消化出来なかったそれが血液に溶けて全身を巡るような夜もある。


歌詞の中で、最後まで答えは出したくなかった。
なぜならこれはそんなに簡単に解けない永遠のテーマだと想うから。それぞれがそれぞれで答えを出して行くもの。



でも、「悩んでるのは自分だけじゃない」

そう感じるだけで、気持ちが救われたり、心が軽くなったりすることってあるよな。少なくとも俺は、ある。


強さってのは自分の弱さを認め、受け入れた先にあると想う。

誰かを変える、なんておこがましいけれど、背中をひとつ押せたならそれは何にも代え難い幸せな事だ。



だから今までも、これからも人の[弱さ]にスポットライトを当てる歌を書く。アルバム全体におけるテーマが顕著に現れているのがこの一曲だと想う。



俺も、あなたも、ひとりじゃないぜ。大丈夫。




そんな気持ちでいつも歌ってます。



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僕がオトループ加入前にやってたドラムボーカルソロ活動をずっとサポートしてくれていた相棒であり、Amp Lifierというバンドも一緒にやっているメンバー、川本隆介がレコーディングで初参加してくれた曲!推進力と浮遊感を併せ持った独特のノリと、必殺のワーミーペダル(音が「ウィーン」ってなるエフェクト)がカッコいい。

オトループにはとても珍しく「この曲はなんか変に小細工せずにシンプルにやりたいね!」となった曲。それだけ、メロディーの持つパワーみたいなものを感じましたね。

この曲の2サビ後の間奏みたいな、纐纈がたまにやる、こういうヘビーなギター、めっちゃ好きです。

JUN(Drums&chorus)
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オトループ 空前絶後の2nd full album


【黎明の碧】(れいめいのあお)


#1.Ah Hold Me Tight
#2.曖昧ミー
#3.脳内診断App
#4.スポットライトシンドローム
#5.照らすCITY LIGHTS
#6.36-林檎の唄-(Acoustic Rearrange Ver.)
#7.サカナ
#8.割れスマホ理論(Remastering Ver.)
#9.ONE
#10.Tokyo Friday Night
#11.俺達のロック

SSR-0003
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