オトループ纐纈です。




前回の曲創り瞬殺惨敗からリベンジすると決めたものの、↓



以来これといって尖ったアイデアに出会えず悶々とする日々。





「そうだ、名曲はいつも移動中に閃めくからな!。」

という考えから久しぶりに散歩をしてみたりするも、


晴れ渡った秋空を見上げていたら渾身のメロディが!!




、、、なんて旨い話があるはずも無く。



それでもいくつか創ってみるものの、全くもって納得いかず途中で破り捨てる。




そんなのの繰り返し。


この瞬間っていつも想う。

「もう2度と出来ないんじゃないか??。」
「ついに枯れてしまったんじゃないか??。」

って、弱気な自分が顔を出す。







苦しい時にはいつも思い浮かぶ奴がいる。



高校の同級生のひとり。



以前、バンドやってた高校の同級生達と最近になって会うようになった、って事は書いたんだけれど、コンスタントに会えているのは東京に住んでいる皆であり、

彼は今九州に行っちゃってるから、本当にもう何年も会えていない。

本職はギターだったけど、パートを俺に譲ってくれてベースに持ち替えて参加してくれてた。


怒っているのを只の一度も見たことのない、温厚な優しい人。メンバーのバランサーで、誰もが彼の事好きだった。



実家にでっかい倉庫があって、スタジオのスの字もない田舎だったのでそこで爆音で練習させてもらったりもしたもんだ。(あまりにアンプの音量でかくし過ぎて、プレイしてる最中に本体が動き始めたのは衝撃的だった笑)


最後に会ったのはいつだったかな?、初めてサシで飲み行って語り合った事がある。


時期はよく覚えてないんだけど、その時話した内容はすごく色濃く記憶に刻まれている。



その時も俺は同じように悩んでいた。

あ、でも今とは違って
「曲が出来ない。」

ってだけじゃなくて、
「このまま音楽を続けてていいのか。」

ってもっともっと深刻なところで。
だから誰かに話を聴いてもらいたかったんだと想う。





彼は高校の時から、

『好きな事を研究し続けて、大学の教授になりたい。』

とずっと言っていて、邁進し続け実際になってしまった、
というとてつもなく凄い奴なのである。



今になって想えば、がむしゃらにやってた訳じゃなく、ちゃんと昔から道筋を立てていたんだと想う。

その時も、

『いや本当に誰かが死なないとなれないんだよね。笑』

と冗談交じりに中々にパンクな事を言っていて、

のんびりとした性格の裏に、絶対に折れない芯があるのを感じていた。


とても尊敬している友人。




夜も深くなり、いつになくネガティブな酒になってしまい、

飲みながら色々と弱音を吐いてしまった。


その時、言ってくれた言葉がある。






『でもさぁ、けっちゃんは創り続けるしかないよね。僕もやり続けるしかないし。』







はっとした。


なんやかんや言っててもね、答えはもう決まってたの。辞めたくないし、辞めないの。音楽。


ただ、漠然とした目の前の不安に尻込みして、先の見えない未来に辟易して、御託言ってただけ。

誰かに話して、「でも頑張ってるじゃん。」って慰めてもらいたかっただけ。ダッセ。




獲物以外には目もくれない、ライオンのような信念に裏打ちされたその言葉に、奮い立たされた。



「そうだよね。創れなくなったら死ぬだけだからね。」



決意を込めてそう最後に俺も答えて別れた。


その思い出がギリギリのところで勇気をくれる。
何度でも立ち上がる力をくれる。



そして、時間はかかったがこの前また新曲のしっぽを捕まえた。
最終的に録音してみないことには解らないけれど、面白いものになりそうだ。


他の人にとっては大袈裟に聞こえるかも知れないけれど、毎曲毎曲本当にそんな気持ちで創ってます。

小さいけれど、今日も一歩前進しよう。


敵は自分自身。
未明、ライオンは爪を研ぎ続ける。






【NEXT LIVE】

■10/8(火)@新宿LOFT(BAR LOUNGE)

『じゆうじかん』
※オトループアコースティック2人編成

w)石川愼(中村パーキング)/江畑兵衛(TRIPLANE) / 7DAYS PAPARAZZI -acoustic-

open/start 18:00/18:30
※オトループ出演時間は未定です
前売り ¥3000



・プレイガイドでのチケット購入はこちら

・チケット取り置き予約はこちら