纐纈です。
『黎明の碧』
CDが届きました💿
内容と共に、パッケージも細部まで皆でこだわって創ったので、通常よりも時間がかかってしまった。
けれどその分、納得の仕上がりです。早く皆さんの元に届けたい。
歌詞カードを開いて、曲目と歌詞を見ていると、それぞれの歌を書いた当時のことが様々思い出されます。
全然書けなくて公園のベンチで蚊に刺されながら歌詞書いたなぁ
とか
これは歩いてる時に降ってきたなぁ
とか。
あのスタジオで頭抱えながらやったなー
とか。
どれも完成までかなり時間がかかっていて、すごく思い入れが深いものばかり。
いよいよ発売まであと少し、
そこで纐纈本人による、アルバムのセルフライナーノーツを。(22日までに書き終われるかはわからないですが笑)
読んで、ワクワク感が少しでも増したら嬉しい。
では、行ってみましょう!
■1.Ah Hold Me Tight
アルバムの1曲目を飾るのは、この歌。
YouTubeにてリリックムービー公開中。
メモ帳を読み返してみて、曲の原案アイデアを思いついたのが2017年8月15日だった、随分前だったんだな。
再度、女性目線の歌に挑戦。
主人公の視点は自分ではないものだったので、とても難しく、歌詞をかなり書き直しました。
報われないと解っていても惹かれていってしまう恋愛。一番最初に考えたのは
「なんでこんな男に、、でもやめられないからしょうがないよね」
という半ば諦めているというニュアンスで書いてみたものの、どうもしっくり来ない。
よくある、男側の勝手な思い込みの罠にハマってしまった訳です。
そこで、一度気持ちをリセットし、
主人公は一体どういう気持ちなのか、リアルな感情を掴みたくて、色んな人の日記やブログを読ませてもらい、少しずつ感情移入しながら書き直していきました。
どんな障壁があっても、会ったら世界がキラキラするし、抱き締められたら胸は高鳴り、一瞬で全て吹き飛んでしまう魔法にかかる感覚。
朝になれば終わると解っていても、その瞬間が永遠に続けばいいと想う。
期待をしても無駄だとしても、心の何処かでやはり期待をしてしまう。それが人間なのかもな、と。
「甘い甘い地獄」という表現が個人的には好きです。
ギターは、テレキャスターでかなりすんなり録音し終えた。多分2テイクくらいでオッケーだった筈。
コーラスは、こだわって分厚く仕上げてあり
Junと俺が沢山います笑
プロデューサー、時乗さんのホーンアレンジが光る
今までにないテイストの、
ライブで好きに踊って欲しい曲となりました。
あ、あと歌って欲しいね「アーー〜ーホーミータィ!」
さぁ、黎明の碧
はじまりはじまり。
■2.曖昧ミー
誰かに自分の意見や、意思を伝える時って、いつも難しい。
言わないと納得しないのは解ってるんだけれど、
「傷付けてしまったらどうしよう、、、」
「嫌われたくない」
と、ぐるぐる考え過ぎて時々タイミングを逃してしまう。
結果、言う前に
「一応なんだけどさ、、、」
「ちなみにー、、、」
という曖昧言葉をクッションの意味合いで付けることがよくある。ダメージを最小限に抑えようと予防線を張るんだ。
でもそれって結局
「一応」でも、「ちなみに」でもなんでもなかったりするよね。
そんな話をオトループ スタジオの時皆で話してた時にふとこのテーマで書こうと思い立った。
まさに自分が常日頃からこのことでモヤモヤすることが多いので、気持ちが入りすぐに歌詞は書き上げられました。
デモの段階で打ち込みシンセベース入れてみて、そのまま創っていった。生楽器と電子楽器の共存はあまり今までやったことがなく、とても刺激的。
JUNからの評価も高く、アレンジはほぼ原曲デモのまま採用されてます。
いつまで経っても、新曲を送った時にまずメンバーから「これはいいね!」って言ってもらえるのはすごく嬉しい。
イントロのシンセみたいな音もギターでやってます。ギターテックのkappaさんと相談しながら音作りしていった。やはり最高の音だね。
昨年のうちからライブでバシバシやってきたので、もう馴染み具合はバッチリですが、今後は皆でもっと盛り上がれる定番曲に育てていきたいです。
■3.脳内診断App
読み方は、「のうないしんだんアプリ」
収録曲の中で一番最後に仕上がった歌。
今年入って最初のブログにも書いたけど、
三が日かけてずーっと書いてた別の曲が自分の中で結局納得行かなくて一旦全部投げ捨てて、
半ばヤケクソになって出かけたショッピングモール。
そのあるお店の前を通りかかったところ、BGMで流れていた曲がすごく気になった。
とは言え、距離があったので、確認できたのはドラムのビートとベースラインのみ。
それを鼻歌で録音して持ち帰り、基にして書き始めたらすらすらと筆が進み、2日くらいで出来てしまったという、不思議な力が働いた1曲。
歌詞は最初全く違うテーマで書いていたものの、すぐ行き詰まって全部一度白紙に戻して、一から書き直した。
基にしたテーマは「バーナム効果」
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説明
バーナム効果とは、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。 1956年にアメリカ合衆国の心理学者、ポール・ミールが、興行師 P・T・バーナムの "we've got something for everyone"という言葉に因んで名付けた。 ウィキペディア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
誰もわかってくれない。
誰も聴いてくれない。
そんな風に孤独感を感じる時がある。
そんな時、スマホの『占い』で自分のことを入力してみる。
見当違いなことも中にはありつつも、いつも大体当たってる。
結果、誰にでも当てはまるような答えだったとしても、それに救われることが少なくないのも又事実。
「出鱈目だと笑い飛ばせますか?」
都合のいい言葉は、疑わず信じてみるのもいいと想う。
スマホ内の占いアプリを擬人化。
自分にとって新境地に挑戦した歌です。