解約したアパートの前を通る機会があったから、つい見てしまった。
一応断っておくと、本当に前を素通りしただけ。
カーテンはしてないけど部屋の中にダンボールが置いてある。まだ解約して1ヶ月もしてないのに誰かが契約したっぽい。新築で2階の角部屋だからな。1分もしないうちに部屋の主らしき男性が車に乗って来る。あー、完全に不審者の俺。すぐ帰る。
男性は妻が留めてた駐車場に車を留めた。それを見たら、もうとっくに失ってるのに、改めて自分達はもうこのアパートには戻ってこれなくなったんだなと寂しかった。あの駐車場で赤ちゃんをチャイルドシートに載せて、100日の写真を撮りに行ったっけ。あの時の妻は、俺の手を握って笑ってくれた。本当に久しぶりの笑顔で、本当の笑顔はあれで最後だったかもしれない。
そんなことを考えたらまた寂しい病が始まった。楽しいこともたくさん詰まっているアパート。大好きだった妻と一緒に暮らせるという喜び、関係が悪化するまでは毎日笑顔が絶えなかった幸せの象徴。妻に子供が出来たとわかった時に二人で大喜びしたあの日。もう戻れないんだろうか。
妻にLINEで連絡したい気持ちを抑える。離婚の話がまとまりそうな時に「本当にこれでいい?」「やり直さないか?」どんな言葉をかけても妻の心には届かないどころか逆効果だとわかってるのに。妻の心の中で俺はとっくに邪魔者になってる。だから離婚するし、ボロクソに言っても心も傷つかない。多少でも愛が残ってたら自分の暴言で心療内科に行った夫に「病気の人とは生活できない!」なんて言わないよね。
というか、あれだけ暴言吐かれてまだ妻の事を忘れられない自分は頭がおかしいと思う。でも、それだけ仲良しでお互い無くてはならない存在だったんだ。
たまに、このブログを妻が見ていたらどう思うかな?と思うときがある。俺の気持ちが少しでも伝わるだろうか。でも、悪口も結構書かれてるからたぶん激怒するだろうな(笑) もっとも、妻はブログとか見る人ではなかったから、見ることはないだろうと思う。