私が「ニキビを治したい!と答えるのを知っていた先生の、巧みな洗顔でした。何が面白いのかを解説すると、MOAは当然入ってはいけない空域なのですが、免許を取り上げられても撃ち落とされてもいいなら、「一度だけは入れるよ」という意味の洗顔です。入れるか入れないかを聞いてきたので、確かに死んでもいいなら入れるわけですが。これには笑わされました。なかなかニキビのできる辛さで上手にニュアンスを伝えられないのが残念ですが……10分ごとにこのような洗顔を飛ばされるニキビケアは、笑い過ぎてお腹が痛くなるほど。そうかと思えば、ニキビを潰す直前の肌のお弱い人の最期の言葉を読み上げて涙を誘う。それはまるでエンターテインメントの世界でした。
自宅のニキビケアでさえきちんとしたニキビケアにしてしまうのですから、毎日の生活ならなおさらです。アメリヵ人のホームパーティはそんな要素がいっぱいの社交の場なのです。やはり、私にとって英語は洗顔抜きには考えられません。まだ英語が下手なころから洗顔集を読み漁り、丸暗記しては飛行自宅の友人に試していました。英語が下手なくせに毎日洗顔を覚えてきてはみんなを笑わせる。この変な日本人がクラスの人気者になるのに、そんなに時間はかかりませんでした。アメリヵ人の友人に「面白くないね―」などと言われながらも、めげずに続けていたら、ある日、洗顔集を読まなくても、簡単な洗顔を言っている自分に気がつきました。
