高松市中心部にあるアイルランドビールパブのパブリカン(オーナー)のバースデーを祝って始まったもので、今年で6回目。筆者は2回目から毎年参加しています。地元の私鉄、ことでんの車両を使って琴平線(高松築港‐琴電琴平)を往復、アイルランドビールのギネスシリーズをメインに国内の地ビールを織り交ぜて、しばしのひとときを過ごしました。
演奏家も車両内を何往復したであろうか。また復路の途中、トイレ休憩を兼ねた滝宮駅での停車時間中もホームで演奏をしていて、飽きの来ない演出ぶりでした。
琴平ではしばしの停車中、お互い知らない仲間同士で打ち解けたり、毎年お目にかかる方とも一年ぶりの再会。お互いにアイルランドビール、そしてこのイベントを愛し、応援しているだけに新たな感動を見ることができました。
普段は厳禁である電車の顔に上ることもこのイベントあっての所業ですし、記念撮影も。また琴平駅を出て横を流れる金倉川でも語らいのシーンがあり、それぞれがそれぞれ楽しんで。今度はこんぴら参りで訪れようと話したのであろうか。
復路は上述、途中の滝宮駅で30分停車した以外は高松築港へ向けて一直線。往復とも営業運転よりもしばし遅めの運転で更なる宴たけなわとなり、高松築港駅で下車するやいなや、荷物を時間内で全部ホームに出して、今年のパブトレインはお開きとなりました。
このイベントはアイルランドパブのパブリカンのバースデーをきっかけに、ことでんの現社長と仲がよかったことからことでんがイベント用に車両を借りることができることを知り実現したものです。筆者の場合、初回は仕事と重なったため参加することは叶わいませんでしたが、当時、新聞記事を目に通してパブリカンが東京出身。東京のアイルランドビールパブで働いていて、地方でやりたいという気持ちで奥様の出身地である香川で一大決心をしてのことだったと記憶しています。
諺に例えると「出る杭は打たれる」のが香川の県民性。 パブリカンも奥様からこういう話はおそらく聞かされていたはずで、周囲の誰もがそのように思ったかもしれない。
ところが、これは見事に外れてパブも毎夜、にぎやかです。そして数年前より高松築港駅のホームでもことでん社長の計らいもあってささやかな出店も構えることが出来、今日に至ります。
私は店を訪れたのは数回くらいで、ここ2年ほどはイベントだけの状態です。イベントに参加して、パブリカンのお人柄と、彼と家族を応援している客筋、それに全国のギネス愛好者に支えられてこそだと思いました。
今年は梅雨が明けないうちに開催。前夜の予報では傘マークが出ていたほどで、どんよりと曇り空、蒸し暑い中でのこととなりました。青空の下ではなかったのが残念だったとはいえ、雰囲気と盛り上がりは空に負けない日本一でした。
無事に終わることが出来たことを感謝し一年後、再会しよう。
【文、写真|Takahiro Kasai】
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10:45 2016/07/23