育児休業初日が始まりました。

はじめまして、「育児休業中!!」です。
大学院卒業後、6年間、経営コンサルタントをやってきて、
このたび第二子が誕生したので、
2ヵ月半の育児休業を取ることにいたしました。

ちなみに、妻は専業主婦で、
第一子は長男で、もうすぐ3歳。
第二子は長女で、先週生まれたばかりです。

育児休業中は、基本的に、妻が長女担当。
そして、私が長男担当。

というわけなのですが、
本日育児休業初日。
出生届やらなんやらの育児関連事務処理、
そして、担当していた業務がうまく引き継げていなかった為に、
家で残務処理。

里帰りしている妻と子どもたちには、
あえずに育児休業初日が終わりました。

妻と子どもたちに会うまでにはもう少し時間が必要なようです。

ちなみに、なぜこのような状況におかれてしまったのか???
それは、会社の育児休業制度の運用方法に少し原因があるように思えます。
(もちろん、私の能力不足も多分にあります。)

決して会社に対する不満ではなく、
男性が育児休業を取る際に、起こりえそうな事例の一つとして、
よんでいただければ幸いです。
(幸いなことに私は、会社の制度を改善させていく立場に
 あるため、以下の課題に関しては、育児休業取得後、
 改善の為の具体的な働きかけを行う予定であり、
 会社からもそれを望まれています。
 というわけで、少し長くなってしまいますが、
 現状の育児休業制度の過大に関する記録もかねてということで、
 ご理解いただけますと幸いです。)

①妻が配偶者の男性社員が育児休業を取ることに対する
 冷たい視線

ワークライフバランスに対しての意識が全体的にあまり高くない弊社に
おいてはも、最近では、女性社員(専門職)が育児休業制度を
使う際には、すこしずつ周りの理解が得られるようになってきました。
とりやすいか???と聞かれると、まだまだそんな会社ではありませんが、
数年前に比べると格段に回りの意識が高まっていることがわかります。
ここ1~2年というものの、同期や先輩と身近な人達が育児休業を
とっているのを横目で見て、その方々の業務の引継ぎを受け、
と自らその出来事に関わってきたものとしては、
それが良くわかります。

しかし、、、、
男性社員に対しては、どうか???
まだまだ、男性社員が育児休業を取ることに対しては、
「仕事にやる気が無いって事ね。」
と、やる気ない宣言をしているかのようにとられてしまうのが、
実態です。

さらに、配偶者が専業主婦なのに、
育児休業を取るとなると、
「仕事をほっぽりだすわけだ。」
「無責任。」
などと、冷たい言葉をかけられるようになります。

これは、
女性社員が育児休業を取るのは、
「人間が生き物であり、子孫を反映させていく為には、
 仕方ないよね。
 女性は出産の後、回復に時間がかかるものだし。
 それに、今の時代、女性が家庭に入るのも、仕事を続けるのも、
 個人の権利だし、その権利を守るのが良い会社。
 会社としても、女性社員の育成にたくさん投資を
 してきたのだから、子どもが誕生してやめられるよりも、
 戻ってきてもらったほうが、投資に対するリターンが
 得られる可能性が高くなる。
 だから、皆で支えるしかしょうがない。
 逆に、それができなければ、組織で働いている意味など無い。」
と納得されつつある一方で、
(もちろん、そんな理解のある方々ばかりではないですが。。。。)
共働きの場合の男性社員が育児休業をとる場合は、
「男性は働いて家庭を支える存在でしょ。
 共働きだろうが、男性が稼がないなんて、
 あまり想像できない。ありえたとしても、
 メジャーではない。
 まぁ、そうはいっても、自分の会社のことだけを
 考えずに、配偶者の人の会社のことを考えると、
 男性が一時的に育児休業に入り、
 女性が現場復帰するのを支えるのは、
 ありうるか。。。」
という微妙な理解のされ方をされています。
(これは、相当理解のある人の考えですが。。。)

最後に、
男性で配偶者が専業主婦の人が育児休業をとる場合は、
「君、男性だよね。
 それに奥さんが専業主婦ってことは、
 家事を奥さんに任せられるって事だよね。
 じゃあ、なんのために、育児休業とるの???」
と、純粋に疑問に思われたり、
「結局、会社の制度があるからって、
 現状から逃げたいだけなんだろ???」
と批判されたりすることが多くなります。

ある意味、これは仕方ない面もあるかもしれません。
私自身、
・仕事以外に、育児などから学べることはたくさんあり、
 それはゆくゆくは、仕事にも活かせるはず。
 (特に、マネジメント業務などに。)
・ワークライフバランスをとることによって、
 自らの精神の安定も図ることが出来、
 パフォーマンスも継続的に高く上げていける。
・全ての社員が上記のようなことが出来れば、
 会社全体のパフォーマンスも高まる。
と考えてはおりますが、
これはたまたま男性で育児休業を取った方が、
最初のボスだったからであり、
普通の人にはあまり想像が出来ないのではないかと思います。
実際、理解のある今の上司でも、
「申し訳ないという気持ちで育児休業に入れ!!」
という台詞を言ってしまうくらいです。

とまぁ、このような感じで、
男性で配偶者が専業主婦の人が育児休業をとろうとすると、
非常に冷たい視線が突き刺さり、
結果、遠慮しがちになり、
残務を抱えてしまうということなのです。

しかし、これだけが今の状況を作り出している理由ではありません。
この理由だけなら、心の持ちよう一つで何とかなる場合があるし、
いま残務が残ってしまっているのは、このこととは関係なく、
「それは、前もって、計画的に業務の引継ぎをしてなかったからじゃないの???」
とも考えられるかもしれません。

より深刻な問題は、②引継ぎの時間などない!!
なのです。

ひとまず、これについてはまた次回。