実はピアノが和室に合う、というお話


ピアノを置く場所に悩む方

困ってる方、たくさんいらっしゃいます。
お引越し先の家に適当な置き場所が無く

ピアノを処分したというお話も度々お聞きします(-.-)ザンネン..  

 


諸事情でリビングに置けない
勉強部屋は狭すぎて置けない
残った部屋が和室しかないけど、和室じゃなぁ.. 
だいたいピアノって和室に置くものじゃないでしょ?

否!

 

 

 

正真正銘ピアノは西洋から来た楽器ですが、実は和室にもよく合うのです。

特に木目調ピアノとの相性は不思議とバッチリなんです。

 

防音的にも、畳は音を吸収するので(反響が少ない)

マンションの場合上下階やご近所へのご配慮にもなります。

 

今回ご紹介するこちらのお客様のピアノは

ピアノの色もサイズもデザインも正にバッチリでしたので

ご紹介させていただきました。

 

 

 


参考までにピアノ設置時に注意する点☝

・エアコンの真下はNG ※なるべくエアコンから離す。風が直接当たらない工夫をする。
・強い光が射す窓際はNG 
・湿っぽい場所、過乾燥な場所はNG 
※ピアノを置く環境は湿度50%前後がいいとされている(MAX60%)。
床暖房のある部屋には絶対置かない!

※もれなく音がガンガン狂いピアノがダメになっていきます。ピアノにとって床暖は悪魔( ꒪౪꒪)
・ピアノ転倒防止対策をする。
・地震発生の可能性がある国ではピアノのすぐ近くには寝ない。
和室に置く場合、畳に足の跡が着くことと転倒を防止する為に、ピアノ用のインシュレーターや厚めのベニヤ板等を敷き対策する。

※インシュレーターはフローリングなどでも使用した方がベター

 

 

 

 

 

ピアノと壁のいい距離感とは

 

・ピアノの「右側(高音)」は壁から40~60㎝空けて置く。

※難しい場合は最低でも30㎝

 

ピアノを設置する場合、つい右側を壁ピッタリに置いてしまいがちだと思われます。

しかし、これは意外と知られていないのですが、ピアノの最高音部の調律をする際、壁がピッタリだと非常に調律し難いのです。これはアップライトもグランドも同じです。ですのでピアノの右側は壁からはなるべく離して設置していただきたい、というのがきっと世界中の調律師の希望だと思います。※左側は壁にべったりでもかまわない。

 

 

 

これだと壁に近すぎて高音調律時に腕が入らない。。

 

 

ピアノの背面は10㎝くらい空けて置くのがベター

 

もう一つあまり知られていないのがピアノの背面についてです。

アップライトピアノは通常前面パネルを閉めたまま演奏します。

そうするとどうしても音がこもってしまいます。

で、実はアップライトピアノの音というのは響板がむき出しになっている背面から出ています。ですので後ろから出ている音を塞がないという意味で、なるべく背面側壁との隙間は10㎝くらいは空けて置くといいでしょう。

ピアノ上部の屋根を開け、プラス背面を空けるだけでキレイな音がよく響きます。

また背面の壁にべったりピアノをくっつけると音が壁を伝ってしまい変な共鳴を引き起こす原因にもなります。

逆に防音効果を高めるため壁とピアノの間にマット状のものを置くという方法もあります。たまに毛布や布団を挟んでいる人もいますが、これは湿気を吸うので個人的にはお薦めできません。湿気はピアノにとって大敵です。

 

※アップライトピアノは後ろに倒れやすいので背面を壁側が基本です。

 

こちらにも和室ピアノの記事ございます。

 

 

 

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今日も僕のブログを読んでくれてありがとうございましたm(._.)m

 

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