プランターの中 -4ページ目

二日前の失敗

酒を呑むと記憶が飛ぶ なんて

大酒のみを自称する友人や知人から

幾度となく聞かされていたし


そういう話はこの世の中にいくらでもある事くらい

いい年齢になった私も分かっていた。


が、先日 はしご酒の途中にカバンを開けてみると

全く記憶にない、飲みかけのリンゴジュースの

ペットボトルがでてきた。


いつ買ったんだろう?

そもそもコレは買ったものなのか?


ひょっとしたら、誰かの飲みかけを

盗んできてしまったのではないか


飲みかけペットボトルの眺めながら

間抜けな窃盗罪で警察に厄介になり

説教を受ける自分を想像し身を縮めるも


財布からくしゃくしゃになったレシートを発見し

一安心。


友人からのメールで


ラーメンを食べている途中立ち上がり

どこかに消えてしまったので心配したが、

まあ大丈夫だろうと思い

放っておいたよ。大丈夫かい?


とのこと。


ラーメンを食べた記憶すら残っていないなんて。

こんな思い生まれて初めてだ。

食品の失敗

スーパーでブタの皮(冷凍)を発見し購入した。




赤色3号の今日の失敗


今よりもっとお金がない頃に
冷凍豚足を買って、よく食べたものだ。
たしかあの時はグラム58円だったか。
足一本で120円くらいの計算。

で 豚皮はそれを下回るグラム48円
487グラムで233円。豚皮市場で コレは安いのか不明。

はっかくとかそういう香辛料を使いつつ
甘じょっぱい、角煮のようなのを作ろう
とイメージしてみた。

下茹でと解凍を兼ねて、鍋で茹で
筒状に丸めてある皮を平たくする。
だいたい300mm×300mmくらいの
大きさだ。

鍋には入らないので、包丁で切る。
が、実に硬くて切りにくい。
8切れくらいにして茹でた。
茹でればゆでるほど硬くなる感じ。
豚の背中のヒフなんだろうな、
という見た目である。

ある程度、灰汁をとったら炊飯ジャーへ。
一回入れただけでは硬いままだったので
包丁で細かに細切りにして、再度ジャーへ。

炊き上がったモノを味見してみると
豚角にとかそういう食感ではなく
コリコリしたこんにゃくという具合。
ニカワ(動物の皮などを煮出して作る糊)みたいな
ねばりがある。もはや食べものではない。

味もナシ。豚肉の臭いがうっすらあるくらい。
甘辛く煮ても美味しくなるのか分からない。

しばらく放置して釜を見てみると
ゼリーのように固まっていた。
皿に移して写真を1枚。



赤色3号の今日の失敗  



ここまで作ったのはいいが、
コレをどう使っていいのか分からなくなり
だんだん恐怖を感じてきた。

が、野菜等と混ぜで煮詰めスープとか
中華風に味付けをして弁当のおかずとか
いろいろ使っている。
(冷やすと固まるので持ち運びにべんりなのだ)
 
年末くらいには肌や唇がプルプルしているかもしれん。

11月を通じての失敗

冷蔵庫の中に長いこと放置していたにんじんを発見した。


触るとぬるぬるとした液体がでてきた。

臭いをかいでみると、土のにおいがした。

妙に筋張っていて、血管が浮き出てた思春期の

男性器のようだ。


たぶん、もう、食べられない。


しかしなんだ、全く丸のままのにんじんを駄目にしてしまった

罪悪感とでもいうのか、ぽいっと捨てる気にはなれなかったので

しばらく考えた後、土(プランター)の中に埋めてみた。


雨や晴れの日が続いたある日、

にんじんの頭部に生えた葉っぱが成長している事に気が付いた。

僕は、その日からにんじんに水を与え葉っぱを成長させることが

楽しみになった。


日は幾日も過ぎた。

葉っぱは葉っぱのまま成長し

以下の写真のようになった。



赤色3号の今日の失敗-にんじん

パセリのようにみえるのがにんじんの葉っぱ



これがにんじんの成長過程において

どういう位置づけなのかは全く不明だが


少なくともこれは抜いて食べられるにんじんではなく

放置して駄目にしてしまったにんじんである。

すなわち、食用にんじんとしてはもう利用価値はない。


が、葉っぱは伸びている。

このにんじんがいずれ木になってくれればいいが

そんな話は聞いたことがない。


葉っぱは放物線状に伸び散らかし、

茎は成長成熟することなくにんじんの葉の茎のまま。

だから黄色いビニール紐をはずすと、くったりと開いてしまう。


すくすく成長する無意味な生命力を前に

どうしていいのか分からなくなり、途方にくれる毎日だ。



赤色3号の今日の失敗-だいこん



が、一人では寂しかろう、と

だいこんの頭も隣に埋めておいた。

もう、どうしていいのか皆目見当も付かぬ。