怒ったり笑ったり
忘年会シーズンということもあり、
僕は学生時代の後輩達と酒を呑んでいた。
せっかくみなで呑んでいるのだからと、
僕は以前から気になっている食の話を持ち出した。
テーマ
「人体の中で一番美味い部位はどこか?」
後輩達はひく事もなく、僕の話につきあってさまざまな部位を提示してくれた。
女性の胸が美味いだろう。首周りの肉なんてコリコリしていて塩コショウで食べると
ビールに合うはずだ。手の平を甘辛に煮込んだらご飯がすすむぞ。
僕は以前から何かの本で読んだ、胎盤が最高に美味い部位だ、という説と
それに付随し、では付けダレは何が合うのかわさび醤油かにんにくとごま油か
出産後に胎盤を食べさせてくれるいうと都市伝説めいた話を聞いたことがあるが
では看護婦さんは付けダレを用意してくれるのか。こんな話を中心に盛り上がっていた。
そんな中で一人の後輩が自分の知識で理論武装をして会話に加わってきた。
そもそも中国では…とか古くからヨーロッパでは…、僕はこのようなウンチクで
話を止められるのが苦手だ。想像力を駆使すれば誰しもが話に加われる、
まあ、内容がアレだが、どうでもいい呑みの話題に知識常識なんて持ち込んで
何が楽しいのだろう。滅多に怒りを出さない僕もイライラしてしまう。
その中で恋人を食ってしまったある人物の話題を持ち出して得意げになっていた。
あの本の中ではどこそのこの部位はこのような味で美味いと書いてありました。
そんな事を得意げにほざいていたので、この話題で盛り上がり続ける事に
萎えてきた。恋人を食ってその味を書く、まあ、常識的な思考と、本の感想は
とりあえず。僕は、恋人という最高のスパイスがあるんだからどこを食べても美味いだろう。
と思ってしまうのだ。
そうでなくて、どこの肉にはどんな酒が合うのか
どんな調理法がむいているのか そんな話がしたかっただけなのに。
がっかりだ。
まあ、平均的には楽しい呑み会でした。