わたしが苦労した、放射線治療の副作用のひとつが、下痢です。


放射線を当てはじめてから、2週間目ぐらいから、下痢が日に何回も起こるようになりました。5回とか、6回とかだったと思います。下痢止め(ロペミン)を1日4回(1回2カプセル)ぐらい飲んでいたと思います。


予想通り、切れ痔になりました。ただの痔です。命に関わるものじゃありません。だけど、地味に痛いんです。夜寝るときも、イジイジ痛いんです。


毎日、放射線を当てにいくのに、ステントがあるため、尿を漏らすかもという心配と、下痢を漏らすかもという心配を抱えながら、放射線を当てていました。笑い話みたいに聞こえるかもしれませんが、すごくストレスでした。


放射線による下痢は、切迫性で待ったがききません。すぐにトイレに駆け込まないと間に合わないんです。


主治医に、痔に注入できる塗り薬を処方してもらっていましたが、すぐになくなるので、研修医の先生が訪床してくれたときに、頼んだりしていました。


わたしは、健康なときは、便秘傾向だったのですが、放射線治療後、毎日、1~2回ほど排便があるようになりました。治療中ほどではないですが、今でも便意があると、あまり我慢がききません。何かで読んだ副作用の資料によると、この傾向はずっと続くようです。


子宮が膀胱と大腸に挟まれた臓器が故に、こんなに大変な心労を抱えることになるとは、夢にも思いませんでした。


ちなみに、IMRTは正確に腫瘍に当てることができる機械ですが、再発を防ぐため、腸も含めて広範囲に当てていたようでした。そのため、下痢になったりしたのだと思います。


放射線治療の最後の3回は出力を上げて腫瘍のみに当ててくれました。(主治医は、これをブーストと言ってました。)