抗がん剤治療については、わたしは、シスプラチンを使用しました。


抗がん剤治療では、脱毛というイメージが強いと思いますが、シスプラチンで脱毛する人は少ないらしく、わたしも脱毛しませんでした。


ただ、非常に強い吐き気がある薬らしく、投与前からドキドキしていました。ドラマみたいに、わたしも吐き気におそわれてたくさん吐くのかな・・・と憂鬱でした。


しかし、抗がん剤投与前に内服の吐き気止め、点滴の吐き気止めを使用してくれて、わたしの場合は、吐き気、嘔吐は起こらずに最後まで完遂することができました。


ただ、食欲はわかなくなり、食事量は半分以下になりました。気分が悪いということはないのですが、どうしても、箸がすすまず、食べれないんです。


栄養士さんが、メイバランス的なカロリーがとれるジュース(名前は覚えてないです)をつけてくれたりもしました。また、配膳されている食事量が多いと、それだけで食欲が減退するため、少なめに盛ってくれたりもしました。食事内容も2種類あり、副菜を選べるのもよかったと思います。


主治医は、朝と夜に訪室してくれ、声をかけてくれるのですが、メイバランス的なジュースを見て、「これは飲んで」と励ましてくれました。たった100mlぐらいしかないジュースを1日かけて飲んでいました。


少しずつ、痩せていったのですが、43日間で、5キロぐらい痩せていたと思います。


たぶん、がん治療をされた方のなかでは、体重は減ってないほうかもしれません。しかし、もともとが痩せがただったので、5キロの痩身は、自分ではショックでした。


太ももの肉が削げ落ちたようになり、シャワー浴時に自分の身体を見て、ヤバいなと思いました。体力がもたないかもしれないと感じ、2~3週目から、シャワー浴は止めました。シャワー中に倒れたらシャレにならない、医療スタッフに迷惑かけると思いました。


身体は、看護師さんに温めたタオルを貰い、自分で拭いていました。


放射線と抗がん剤治療が同時進行でしたから、食欲不振、身体のだるさについては、どちらの副作用なのかは、はっきりしません。


『身体のだるさ』は、結構辛く、言葉では言い表しにくいものです。もし、このブログを読んで下さる方がいるとしたら、申し訳ないのですが、抗がん剤や放射線治療の経験者にしかわからないものとして、ご了承して頂きたいです。『身体のだるさ』は、非常に辛いものと、知ってもらえたら有難いです。


抗がん剤治療の点滴は、抗がん剤が入った後、利尿剤を入れます。すぐに抗がん剤を洗い流すためのようです。利尿剤の使用についても、人生ではじめてでしたので、利尿剤を入れたあと、すぐに尿がたくさん出ることに、驚きました。


看護師ですから、医療現場ではよく見ているのですが、自分の身体でそれを感じると、利尿剤って凄いなと思い、ちょっと恐くもありました。


抗がん剤が投与される間、心電図モニターと輸液ポンプがつきます。それらは医療現場では、珍しくないものですが、自分が装着されると、動きにくいし、邪魔なものだな・・・と思いました。そして、それらのものが身体につくと、一層、自分は患者なんだなと感じてしまいました。