紹介状をもち、別の大病院を受診しました。


どんなことを言われるのか、どんな感じの主治医なのか、やや緊張していました。


最初にあった医師は、産婦人科の教授でした。元主治医からのコンタクトがあったらしく、わたしの病状は知り得ている様子でした。


右腰が痛いのだと言うと、「右に腫瘍が寄っているので、神経に触って痛いのでしょう」というようなことを言ってくれました。痛みをわかってくれるのが、嬉しかったです。


元主治医は、腫瘍と腰痛は関係ないとの見解でした。(たしかに、わたしがネットなどで調べても子宮頸がんと腰痛との関係性は出てくることは、なかったので、当然といえば当然の見解でした。)



教授は、わたしを諭すように、子宮の上部がないから、ラルスはできないと語りました。

わたしは、そんなことは百も承知なので、頷くのみでした。


わたしの想像でしかないのですが、元主治医は、わたしがどうしてもラルスをしたいと言っているとでも報告したのではないでしょうか。子宮上部のない患者に、ラルスをしてくれと他院に依頼するなんて医師としては愚かなことですから。

(あくまで、わたしの想像ですが。)



また、教授は前医での手術で腫瘍が取れなかった原因は、癒着だと語りました。元主治医は、わたしには癒着とは言わなかったのに、教授には癒着だと言っていたようでした。




元主治医は、信用に値しない人だったのだろうと思いながら、教授のパソコンを見ると、わたしのステージはⅢc1と書かれていました。


わたしは恥ずかしながら、このときに自分のステージが上がっていることに気がついたんです。


ネットでステージの表は見ていましたが、わたしの見ていた表は何年も前の表で、現在の改訂版ではありませんでした。



リンパ節転移の重要性はわかっていましたが、ステージⅢという表記に内心動揺していました。


ただ、取り乱してはいけないという思いで、教授の言葉にただただ頷いて、落ち着いたふりをしていました。