『いま最寄り駅を通り過ぎました。
急行に乗っちゃったみたい(笑)
引き返して急ぎます』
8時過ぎに打ち合わせが終わったとのメールがあり、
そろそろ着くかしら、と思っていたらこのメール。
まったく、いい大人が…(笑)
支度はすべて終わって、後は彼を待つだけの状態。
食事の支度はもちろん、シャワーも浴びて、薄化粧に変えました。
やっぱりまだ、スッピンで相対する程親しい気持ちにはなれません。
シャワー後に着替えた服は、黒い下着の上下に、黒いキャミソール。
胸の谷間がくっきりと見える、レースの切れ込みの深いタイプです。
下は、在宅のときはいつもジーンズなので、いつも通りに。
でも、外出用のからだの線に沿ったストレッチデニムにしました。
最近体重が落ちているので、綺麗なラインが出ています。
9時過ぎにチャイムの音がして、インターフォンに出ると
「あー」
との声。回り道さんの到着です。
うわ、汗だくだ。
「暑かったでしょう。シャワー浴びてきたら?」
「じゃあ、そうさせてもらおうかな」
打ち合わせは飲みながらだったらしく、用意しておいた食べ物はつまむ程度。
私も食欲がなかったので、枝豆以外は冷蔵庫にしまいました。
彼が張り切っていたゲームは、奇しくもゲーム中で一番難しいステージ。
上手に進行させられなくて「あ、くそっ!」と本気で悔しがっています。
本当、子どもみたいな(苦笑)
そして11時頃。
ゲームのコントローラーを放した彼の腕が伸びてきて、
キャミソールとブラの肩紐を下ろされました。
裾の下から手を入れて上半身をなでられ、ブラのホックを外されて。
「あっちに行こうか」
あっち、とは、ベッドルームのことです。
今日は生理も終わっていて、ベッドを汚す心配はありません。
彼は上掛けをめくらず、掛け布団の上に私を押し倒しました。
彼の愛撫は、今日もソフトで優しい。
着ていたものをどんどん剥ぎ取られ、私が十分潤ったとき、彼が入ってきました。
あ
この間よりも大きい…
私は体位に詳しくないのですが、彼はいろいろな形で求めてきます。
正常位で彼を受け入れた後、からだを半回転させられて、いわゆるマツバクズシの状態に。
それから下半身を床に下ろして、私がひざ立ちになったり、腰を突き出したりして、バックから責められました。
後ろからだと私はあまり感じないのですが、獣のようなこのスタイル、確かに見た目は興奮しそう。
またベッドに仰向けにされて、腰を持ち上げられたり、足を頭の上に持ち上げられたり。
騎乗位で彼が腰を突き上げた後、座位では私がちょっと意地悪な動きをしたり。
最初はゆっくりだった彼のペースもどんどん速くなり、うめき声を上げるように。
彼、そろそろかしらと思って、きゅっと締めました。
腰を打ち付けるスピードが上がり、肌に汗が浮かぶようになる頃、彼が私のお腹に射精。
ああ、そういえばゴムしていなかったな…
気持ちはいいけど、イクには至らない。そんなセックスでした。
でも、「あの人」とのセックスはちょっと、普通じゃなかったから。これが普通なのかもしれない。
果てた後、2人でようやくベッドの中に入り(笑)、たわいもないおしゃべりをしました。
じゃれて彼の体の上に乗ったり、腕マクラにもぐりこんだり。
2~30分もそんなことをしていたら、彼がまた大きくなって来たらしく、クリを愛撫されて私も再び濡れ始めました。
あ
さっきのセックスが前戯になって、すごく感じるようになってる。かも。
彼が入ってきたとき、彼の形が分かるほど、私は締まっていました。
みちみち、という感じ。
彼が少し動くと、からだの中がざわざわして来ます。
下になった状態で腰を動かしたら
ああ、彼のものがあそこに当たってる。
すごく、きもちいい。
私はあの快感を求めて、腰を使い出しました。
今度は彼も、最初からうめき声を出しています。
さっきとは全然違う。
彼のものを全体で押し包み、締め上げているのが私にも分かります。
からだが雄を求めている。そんな感じ。
ああ、もう少し。もう少しで。
彼のもので、イってしまう。イかされてしまう。
突くような動きの彼に、私が腰を回すようにして応えると、
彼が「あ、もう…」と声を上げました。
まだダメ。もう少し。もう少し。あと、少しで…
そう思ったとき
ああ、すごい。
腰がびくんと大きく持ち上がり、足の指先までが張り詰めて、
私はイっていました。
彼の背中を両手で掴んで…多分かなり痛かったのではと思うけれど(笑)
彼は痙攣が治まらない私の腰を引き上げ、
足を高く掲げて、狂ったように突いてきました。
ああ、すごい。すごい。いや、もうやめて。おかしくなりそう。ああ、そこ。もっと
そんなことを口走っていたような気がします。
彼が声を上げて果てたとき、彼の精液が首の辺りまで飛んできました。
すごい…
2人とも汗でぐっしょりになり、荒い息をつきながら横になって、舌をからめあいました。
「イっちゃった…」
「今までで一番気持ちよかったよ…」
できた会話はそれだけ。2人ともぐったりと、眠ってしまいました。
翌朝、シャワーを浴びて一緒に出勤する私たち。
満員電車に乗って、たまに仕事の話をしながら30分ほど。
彼が途中駅で降りていくとき、お互い小さく手を振りました。
からだは、合うようになってきた、みたい。
それはそれで嬉しい。わたし、セックスは好きです。
でも、イく程気持ちよかったにもかかわらず、昨日隣で寝ていた彼をイトオシイとは思えなかった。
ぎゅっと、抱きしめたいとも思えなかった。
愛情はなくても、セックスは成立する。でも、愛情がないと…
気持ちはこれからついてくるのでしょうか。
彼との間は、このまま継続されるのでしょうか。
「あの人」が残していったもの、結局捨てられずにいます…