最近、よく報道される「アベノミクス」で景気が良くなり、
私達の生活も良くなっていくのでしょうか?
果たして、これから日本はかつての成長を取り戻すのでしょうか?
厚生労働省の7月度勤労統計調査によると、
給与総額は前年比で2.6%アップの平均36万9846円でしたが、
物価変動を考慮した実質賃金は1.4%マイナスと13ヵ月連続のマイナスで、
実情として収入はアップしていない状況です。
法人企業統計による、景気に与える影響が大きい設備投資では、
4~6月は、前期比が1.8%と3四半期ぶりに減少。
消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動で、在庫が積み上がり
個人消費と輸出の回復が無ければ在庫増加が進むと予測されています。
また、総務省の調査では、7月の消費支出は28万293円で
物価変動を除いた実質では前年同月比5.9%と大幅に減少。
4月の消費税率アップ以降は4ヵ月連続で減少。
マイナス幅も6月の3.0%より拡大しています。
過去を含め消費税増税後の7月の消費支出率は以下通りで、
政府は今回の増税後も、7月以降は回復する見通しでしたが
想定以上に落ち込む結果となっています。
1989年4月 消費税3%導入
1989年7月 消費支出【0.2%減】
1997年4月 消費税3%→5%引上げ
1989年7月 消費支出【3.2%増】
2014年4月 消費税5%→8%引上げ
2014年7月 消費支出【5.9%減】
この状況で、更に来年の2015年10月に、
消費税10%への引き上げが予定されていましたが
現時点では経済状況などを見極めたうえで、
年末までに最終判断をする先送りとしました。
消費税引き上げについては賛否両論あると思いますが
高齢化が進み、労働力人口が減少する日本では
どうしても必要となる税収であると考えられます。
しかし、このままでは私達の生活はジリ貧になるばかりか
生活そのものも成り行かなくなる可能性があります。
毎日、目に見えない変化の中で「ゆでカエル」にならないために
出来ることから行動を起こしていく必要があるのではないでしょうか