10月7日
家の掃除もひと段落し、17:50頃に弟と再び病室へ戻った。
私と弟が家に戻る前と明らかに呼吸の様子が違う。病室に入ってすぐにそう感じた。
指に付けていた機械では、血中酸素も脈拍も既に感知できていない。
付き添っていた兄と伯母に聞くと、30分ほど前から呼吸が静かになってきた。看護師さんに聞くとまだナースステーションの方ではモニターも表示されているから大丈夫と言われたと…。
でももう明らかに違うのだ。
すぐに父のベッド脇へ行き、言葉をかけた。
弟はすぐに母へ連絡をした。
それから10分ほど。呼吸の間が徐々に長くなって行く…。
お父さん、お父さん、寂しいよ、寂しいよ。
本当はありがとうと言えば良かったのに。寂しよ。の言葉しか出てこなかった。
…30秒以上あいてから、大きく呼吸をした。
それが最期の呼吸だった。
私と弟が病室に戻ってから10分ほどで旅立った。
母は最期の呼吸から5分ほどして病室に到着した。
よく頑張ったね。お疲れさま。
と言葉をかけていた。
父は最後の最後まで必死に生きてくれた。亡くなる直前、手足はとても冷たかったが、胸から上は正反対にとても熱く、発熱もしていた。
おでこにも汗をかいていた。
誇らしかった。
わずか2日ほどしか入院をしなかったのに、看護師さんも涙を流してくれていた。
しっかりお礼を言い、病院を後にした。