10月3日
昨晩帰省をして、夜中に父に電話で起こされたりしたため、あまり眠れずに朝を迎えた。

父は薬を飲むときに電話をかけてくる。いつもは母を起こすのは可哀想だからと自分で飲んでいるが、私が帰省すると私を呼ぶ。少々寝不足でもそんなことくらいしかやってあげられないからいいのだ。

今日は朝から苦しさをよく訴えていた。

血中酸素濃度は90前後。月曜日に3リットルで開始された酸素はすでに6リットルまで上げていた。

それでも食事や水分量は少ないが口から摂取できる。
意識だってとってもしっかりしている。

この日から伯母も再び来てくれて、家の中も賑やかになった。

…日中、父と話していると初めて父が寂しいと言った。迷惑なのは分かっているけど、寂しくてついつい電話で呼んでしまうと。それを聞いて、私は今晩は一緒の部屋で寝るねと伝えたらとても嬉しそうに、心強いと言ってくれた。

私たちが声をかけるとしっかり返答してくれるが、それ以外はほぼ寝ていた。
寝ている姿を見ると、口を大きく開け、肩や胸を大きく使い呼吸する。そして、呼吸数が少なく感じた。

少し心配になり、夜に訪問看護師さんに連絡をして来てもらった。

12時近くだっただろうか…一通りバイタルを確認してくれて訪問看護師さんが帰ろうとしたとき、玄関先で母と私に父の病状について話をしてくれた。
…最期が近付いてきている。と。私は思わず聞いた、今日明日になんてことは?と。訪問看護師さんの応えは、その可能性もあり得るとの返答だった。
信じられなくて受け入れられない。でも、父の前では平静を装った。

弟にもすぐ連絡をし、近くに住んでいるため夜中に実家に来た。

この夜は父の部屋で一緒に寝た。
寝たと言ってもほぼ寝られなかった。
時々、父は目を開けて私の方を見て、まだ起きてるのかと言われた。
そんな何気ない会話が心に沁みた。

こんなにも夜が長いことはなかった。