近影
岩瀬先生は、フルーティストの佐々木真(ささき・まこと)先生のご子息で
難病で40歳の若さで逝去された佐々木正さんと、岩瀬先生が
大学時代からの大親友だったことから、
父である佐々木先生のお身体を診るようになったそう。
フルート工房の柳澤さんは、佐々木真先生にいわせ接骨院を紹介され、
私もご紹介頂いたという事は前記事にも書いた通り。
フルートを吹いているという事から、ご縁が頂けたのだ。
体に何の問題もなかった時期は、
自分が演奏家として認められていないという思いに押し潰され、
いつも劣等感、自己嫌悪感に苛まれ、前向きな気持ちではいられなかった。
自分の存在価値を求めて彷徨い続ける日々だった。
それは、本当に勿体無いことだったのだ。
あんなにも自由自在に演奏することができたのに、
失ってみるまで、気づくことが出来なかった。
いざ吹けなくなってみたら、身体の底から
吹きたいという衝動が湧き出してくるのだ。
音楽に感動した時、それを演奏を通して表現したいという
どうしようもない衝動が身体の中にあるのだ。
楽器を構えることすらできなくなった時、
もっと吹けばよかったと心底、後悔し、泣いた。
岩瀬先生が私にお話しくださった、画家の先生のエピソードがある。
アーティストとしての壮絶なまでの衝動。
それについては、先生がご自身のメルマガ
いわせ接骨院『健康の玉手箱』Vol.30「パラレルワールド 松尾博一画伯との世界」
にしたためていらっしゃるので、ぜひお読み頂きたい。
治療のおかげで、かなり演奏が楽になって来た。
まだまだリハビリの最中だけれど、すでに幸せで仕方ない。
私はもう生涯フルートを吹き続けることしか出来ないし、
そうしたいと願っている。