「 超 訳 ニーチェ の 言葉 」の ご 紹介 です。 | 詩 と 散文 と 音楽 の 広場 ☆ ミックス・ヴォイス の 見つけ方

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白取 春彦 (しらとり はるひこ)
さんの 編 訳 です。

◇ はじめに

ドイツ の 哲学者 ニーチェ は
19世紀 の 後半に 生き、
20世紀 の 曙 (あけぼの) を
前に 没 (ぼっ) した
( 1844 〜 1900 ) 。

24歳で スイス の バーゼル
大学 教授 と なったが、
教職 に なった のは
わずか 10年 ほどで、
その後 は 病気 療養 の
ために ヨーロッパ 各地 を
旅 しながら 独特 の
著述 と 思索 を 続けた。

〈 中 略 〉

ニーチェは 哲学者 だった
とは いうものの、いわゆる
難解 (なんかい) で
抽象的 (ちゅうしょうてき)な
事柄 (ことがら) を 思索して
理論を 説 (と) いた 人
では なかった。

彼は 当時の キリスト教 道徳 を
あまりにも あの世 的 だと
批判 し、この世 に おける
真理 (しんり) 、善 (ぜん) 、
道徳 (どうとく) こそ 大切 だと
強く 唱(とな)えた。

ニーチェ の 名 が 今 なお
世界的に 知られているのは、
彼の 洞察力 (どうさつりょく)
が 鋭 (するど) い からである。

〈中略〉

ニーチェは その 発想 を
そっけなく ポン と
置 (お) いた まま なのだ。

その 点 で、哲学者 で
ある よりは
芸術家 に 近い と 言えよう。

〈 中 略 〉

【 114 】

人間 の 自然 性 (じねんせい)
を 侮蔑 ( ぶべつ = 人 を
あなどり 無視したり すること )
しない。

人間 と 自然 (しぜん) 。

こういう ふう に
対立 させてみると、人間と
自然は 相容 (あいい) れない
もので あるかの ようだ。

しかし、人間 は 自然 の
中に ふくまれる ものだ。

人間 も また 自然の
1つ なの だから。

したがって、わたしたちが
持っている 自然 的
性向 ( せいこう = 性質の傾向 )
は、もともと
侮蔑 すべきで ない と 言える。

社会的 な 上品 さ を
強調 したがる 人たちが
強く 主張 しているような、
人間性 を 歪 (ゆが) める
もの でも ないし、
恥 (は) じる べき もの でも、
人間的 で ない もの でも ない。

わたしたちは 誰 も が
自然 そのまま であり、
当然 ながら 自然 の
本性 (ほんしょう= 生まれた
ときから 持っている性質 )
を 持っている ものなのだ。

* 出典「 悦 (よろこ) ばしき 知識 」

〈 後 略 〉

□ 参考 文献

「 超訳 ニーチェ の 言葉 」
白取 春彦  編 訳
ディスカヴァー・
トゥエンティワン  発行

* ニーチェ の 名言
https://iyashitour.com/meigen/greatman/nietzsche
* 自然性の人
https://www.npsnaritayobiko.com/2017/04/17/%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%80%A7%E3%81%AE%E4%BA%BA/