楽譜の衝動買い | 四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

四十路テナライストのヴァイオリン練習部屋

音楽や楽器とはおよそ縁のないまま四十路を迎えた中年男性がヴァイオリンを習い始めた。
このブログは、彼の練習部屋であり、リスニングルームであり、音楽を学ぶ勉強部屋。
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どうぞ遠慮なくお入りください。

 おととい日曜日のことだ。
 日曜日の朝に「題名のない音楽会」というテレビ番組がある。番組のホームページによると、私が生まれた頃から続く長寿番組のようだ。読者の中に熱心な視聴者もおられることだろう。
 今週の放送は、新進チェロ奏者、宮田大氏が「歌う楽器、チェロ」の魅力を存分に披露する内容だった。中でも、最初に演奏されたカッチーニのアヴェ・マリアは圧巻だった。
 カッチーニのアヴェ・マリアは、ヴォーカルのソロが「アヴェ・マリア」を連呼する曲。ソプラノで歌われることが多いようだが、ここではチェロの音域に近いバリトンによる歌唱を紹介しよう。



 チェロで演奏されたこの曲は、まさにチェロが歌っているような印象だった。奏者もおそらく歌詞をイメージしながら演奏しているのだろう。まるでチェロと呼応するように口元を動かし、表情豊かに弾きあげている。

あぁこんなふうに弾きたい

 ネットのどこかに楽譜はないのか。できればヴィオラ譜がほしい。曲は結構有名どころなので、と思って期待したが、残念ながらフリーの楽譜は見つからなかった。そのかわり、セブンイレブンのお店で買えるネットプリントの楽譜があることを発見。コンテンツ料420円と印刷代30円、合わせて450円の衝動買いをした。

 買ってきたのはヴァイオリン譜で、E線のハイポジションも使って、ソプラノ歌手の熱唱を再現するような感じだが、チェロの演奏を聴いた後なので、ここは男声の音域で渋く歌いたい。2オクターブ下げて弾いてみる。うむ。いまは楽譜通りに弾くことに四苦八苦しているが、頭の中にはなかなかいいメロディーが流れている。これはいいかも。
 それにしても、あのチェロの演奏のように弾きあげるには、いったい何が足りないのだろう。音程をしっかりとって、適当にビブラートをかけているだけではあんな演奏にはならない。楽譜そのものはそんなに難しくなさそうなのだが・・・