音の本箱から

音の本箱から

一応ジャズがメインになりますが、ジャンルに拘らない音楽レビュー!

Yahoo!プログサービスの終了に伴い、Amebaブログに引っ越してまいりました。

Yahoo!プログ時代に皆さんから頂戴したコメントは残念ながら移行できませんでしたので、コメント付きのアーカイブを以下のURLに用意いたしました。

https://otonohonbako.blog.fc2.com/

 

ビッグバンド・リーダー、作編曲家として高名な秋吉敏子…
ジャズ・ピアニストとしては、ビ・バップ~ハード・バップのイメージが強いのですが、ここでの彼女はチョット違います。

‘70年8月、大阪万国博覧会開催中、万博ホールに於けるライブ・レコーディング…
メンバーは以下の通りです。

秋吉敏子(p)
ルー・タバキン(ts, fl)
ボブ・ドハーティ(b)
ミッキー・ロッカー(ds)


アルバム・タイトルにもなっているLong Yellow Roadは秋吉の代表曲…

彼女の生まれた満洲の『黄色い大地』とアメリカで日本人ジャズ・ミュージシャンとして生きる苦悩を重ね合わせたダブル・ミーニングなんだそうですが…

本盤にもB面を埋める長尺の演奏が収録されています。
以下に音源をリンクします。

Long Yellow Road

 

 

いつになく激しく、フリーキーな演奏…
私的には結構気に入っているのですが、やっぱり時代を意識したのでしょうか?

しかしながら最後にテーマが演奏される(16分50秒辺り)まで同曲か否かがわかりません!
 

 

熱い情念を直接的に表現したジャズとは全く対照的な超クールな演奏…
フリージャズのピアニストとしてセシル・テイラーの対局に位置するポール・ブレイ…

彼の独特な奏法が確立されたのは、60年代後半…
より具体的には’65年から’68年かけて、主にヨーロッパで録音されたピアノトリオ作品ですね。

本盤は、そんな一連の作品の中で最初に制作されたアルバム…
‘65年コペンハーゲンに於けるレコーディング、同年Fontanaレーベルよりリリースされました。

メンバーは以下の通り…

ポール・ブレイ(p)
ケント・カーター(b)
バリー・アルトシュル(ds)


以下に音源をリンクします。

Touching(A-2)

 

Both(B-1)

 

 

かなり緊張感のある演奏なんですが、ある種エロティックな雰囲気も感じさせる不思議なサウンド…
堪らなく魅力的ですね~
 

 

プログレッシブロック・バンド ゴングの通算7作目にあたるアルバム…

同バンドは元々デビッド・アレンが結成したサイケデリック色の濃いグループ…
しかしながら前々作Youをもってアレンが脱退してからは、フュージョン的なサウンドを聴かせるジャスロック・バンドに変身を遂げました。

前作Shamalでは古参のメンバー マイク・ハウレット(b)やスティーブ・ヒレッジ(g)が参加していたこともあり、アレン在籍時の雰囲気を感じさせる処が無きにしも非ずだったのですが、本盤では完全に別バンドのデビュー作と言ってもよい仕上がりになっていますね。

‘76年のレコーディング、同年Virginレーベルよりリリースされました。
メンバーは以下の通り…

ピエール・モエルラン(ds, vib, perc)
ディディエ・マレルブ(ts, ss, fl)
アラン・ホールズワース(g, vln)
ミレイユ・バウアー(vib, marimba)
ブノア・モエルラン(vib)
フランシス・モーズ(b)
ミノ・シネル(perc)


注目はアラン・ホールズワースのギター…
果たしてどんなサウンドになっているのでしょうか?

以下に音源をリンクします。

Expresso(A-1)

 

Shadows Of(B-1)

 

 

複数のパーカッション奏者が叩き出すキッチリしたリズムに、まるで軟体動物のように絡みつくホールズワースのねちっこいギター…
『フュージョン』と言えば確かにその通りなのですが、他のフュージョン・グループにはない不思議なサウンドに仕上がっていますね。

残念ながらホールズワースは本アルバム収録後、ゴングを脱退…
この後ゲスト参加した作品はあるものの、このような独特のサウンドが聴けるアルバムは本盤のみになってしまいました。
 

 

 

Blue Noteの第5集がバド・パウエルの人気盤であることは間違いありませんが、私には「肩を壊した嘗ての剛速球投手が晩年ヨレヨレになって投げている姿」を見ているようで、どうしても痛々しく感じてしまいます。

 

彼の全盛期は断然40年代末から‘50年あたり…

 

残念ながら、その頃の作品は当時の録音技術の限界やマスター音源を収めたメディアの劣化等のため、必ずしも良い音質で聴くことが出来ませんでした。

もちろん状態の良いオリジナル盤を聴けば、かなり良い音なのでしょうが、そんな高価なものはなかなか入手できません。

 

幸い今世紀に入ってからはデジタル技術の進歩のお陰で、私がジャズを聴き始めた頃より随分良い音で楽しむことが出来るようになりました。

 

そんなこともあり、全盛期のバド・パウエルはもっぱらデジタル・リマスタリングCDで聴いているのですが、本盤もそんな一枚…

 

‘49年と‘50年の録音…

元々は’50年にNorgranより2枚の10吋盤でリリースされたものを’56年に12吋LPに統合・再発された作品になります。

 

メンバーは以下の通り…

 

バド・パウエル(p)

レイ・ブラウン or カーリー・ラッセル(b)

マックス・ローチ(ds)

 

 

以下に音源をリンクします。

 

Tempus Fugit(A-1)

 

All God's Chillun Got Rhythm(A-6)

 

Sometimes I'm Happy(B-2)

 

 

圧倒的なスピード感!

超パワフルなタッチ!!

やっぱり素敵ですね~!!!

 

 

追伸)

リマスタリングCDのジャケットはこんな感じ…

 

 

ロビン・ケニヤッタというミュージシャン、『ファンクっぽいフュージョン演ってるサックス奏者…』ってイメージが強いのですが、元々はフリージャズ畑出身なんです。
あのジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ(JCO)のデビュー・アルバムにも参加してましたし…

本盤は、そんな初期のケニヤッタのライブ音源を収録したアルバム…

‘69年NYCのコロンビア大学におけるライブ録音、’77年にMuseからリリースされました。
メンバーは以下の通り…

ロビン・ケニヤッタ(ts)
ラリー・ウィルス(p)
ウォルター・ブッカー(b)
アルフォンス・ムゾーン(ds)


普段は主にアルトを吹いているケニヤッタが、ここではテナーに専念…
そのせいかもしれませんが、何となく当時のアーチー・シェップに近い感じのサウンドになっています。

次行に音源をリンクします。

Nairobi Hot 5(A-1)



熱い鼓動を刻むリズム・セクションをバックに繰り広げられるスピリチュアルなテナー・ソロ…
如何にも60年代末という時代を感じさせるホットな演奏ですね~

私的には結構気に入っているのですが、如何でしょうか?