音の本箱から

音の本箱から

一応ジャズがメインになりますが、ジャンルに拘らない音楽レビュー!

Yahoo!プログサービスの終了に伴い、Amebaブログに引っ越してまいりました。

Yahoo!プログ時代に皆さんから頂戴したコメントは残念ながら移行できませんでしたので、コメント付きのアーカイブを以下のURLに用意いたしました。

https://otonohonbako.blog.fc2.com/

 

ロックを象徴する楽器は何といってもギター…
ロック・ファンがジャズを聴くキッカケになるのもジャズ・ギタリストに興味を持つ処からなのでは…
少なくとも私の場合はそうでした。

ラリー・コリエル
ジョン・マクラフリン
ジョージ・ベンソン
パット・マルティーノ

この4人が私がジャズを聴き始めるキッカケを作ってくれたギタリストです。

本盤は、その内の2人(コリエル、マクラフリン)の共演が聴ける作品になります。

‘70年のレコーディング、同年Vanguardよりリリースされたラリー・コリエル名義のアルバムで、メンバーは以下の通り…

ラリー・コリエル(g)
ジョン・マクラフリン(g)
チック・コリア(el-p)(B-2のみ)
ミロスラフ・ヴィトウス(b)
ビリー・コブハム(ds)


一応コリエルがリーダーなのですが、マクラフリンとの共演曲では両者ほぼ対等にソロをとっています。
以下に音源をリンクします。

Spaces(A-1)

 

後年の両者を思わせるアコギのデュオも…

Rene's Theme(A-2)

 

 

ジャスの主流からは明らかに距離のあるサウンドですね。

純粋なジャズ・ファンからすれば決して聴き易いサウンドではないかもしれませんが、ロック・ファンのジャズ入門編としては今でも結構行けるのでは…

 

 

リーダーよりサイドメンが気になってしまい購入…
本盤はそんなアルバムになります。

 ‘63年のレコーディング、翌年Blue Noteよりリリースされたハンク・モブレーの作品…
メンバーは以下の通りです。

リー・モーガン or ドナルド・バード(tp)
ハンク・モブレー(ts)
アンドリュー・ヒル or ハービー・ハンコック(p)
ジョン・オレ or ブッチ・ウォーレン(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)


ここで気になるのがアンドリュー・ヒルのピアノ…

彼のピアノは非常に個性的…
その特殊なリズム感覚に根差したサウンドを敬遠する方も多いとは思いますが、私は大好物!…
本ブログ(Yahooブログ時代ですが、)でもBN時代のリーダー作を中心に既に6枚も紹介しております。

そんな彼が全7曲中4曲でピアノを弾いているのですが、果たしてどんな風になっているのでしょうか?…

以下に彼のソロが聴ける2曲の音源をリンクします。

No Room for Squares(B-1)

 

Me 'N You(B-2)



少々癖のあるプレイですが、意外に普通に弾いていて拍子抜けしてしまいました(笑)


全体としては硬派のハードバップっていう感じに仕上りのアルバム…

それから何といっても、いつになくドスの利いたサングラス姿のハンク・モブレー…
彼の顔のアップを使ったジャケットが“No Room for Squares”というアルバム・タイトルとよくマッチしていますね!
 

 

コスモス・ファクトリーというバンド…
四人囃子とともに日本のプログレッシブ・ロックの先駆者と言われているのですが…
デビュー作を聴き比べると 断然 四人囃子!ですね。
あくまでも私見ですが…

ブリティッシュ・ロックからの影響が強いのですが、後にフュージョンの方へ移行する森園勝敏の意向なのか、ジャズっぽい要素まで感じられる四人囃子…

これに対し、シンセやメロトロンは駆使しているものの、曲調はまさに70年代の歌謡曲…
敢えて表現すれば「湿っぽい歌謡曲調ムーディー・ブルース」みたいなコスモス・ファクトリー…
はっきり言ってあまり好きになれませんでした。

そんなバンドの3作目…
‘76年のレコーディング、同年東芝EMI傘下のExpressレーベルよりリリースされました。

歌謡曲っぽいデビュー作に比べるとかなりの変化が聴き取れます。
2作目にもそんな傾向がありましたが、プログレッシブ・メタル的なアプローチが感じられ、これが案外いけてます!

次行に音源をリンクします。

Black Hole(A-1)

 

後から知ったのですが、彼らは当時ライブ・ステージでキング・クリムゾンのRedをカバーしていたんだそう…
何となく頷けますね。


追伸)
2作目(謎のコスモス号)にもこんな曲が…
次行に音源をリンクします。

Day Dream(A-2)


 

 

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス…
沢山の人々が亡くなられていますが、ジャズ・ミュージシャンも例外ではありません。

3月31日にウォーレス・ルーニー…
4月1日にはエリス・マルサリスとバッキー・ピザレリ…

そして4月15日にはリー・コニッツが逝ってしまいました。


社会人になった40年近く前、トリスターノ・スクールのクールな響きに興味を持った私…
それ以来ずっとリー・コニッツの作品に耳を傾けて来ました。

90歳になろうとする近年に至るまで意欲的に新作をリリースし続けたコニッツ…
中にはかなり尖ったものも少なからずあるのですが、私が最近聴いているのはリラックスしたサウンドの作品なんです。

標記のアルバムもそんな一枚…

90年代のレコーディング…
ドン・フリードマン(p)、アッティラ・ゾラー(g)との変則トリオ編成であるにもかかわらず、とても聴きやすい演奏が収録されています。

次行に音源をリンクします。

Thingin(M-1)

 


ご冥福をお祈りいたします。

 

 

本盤がCDでリリースされた時、音楽誌か何かのレビューで「高柳昌行が残したボサノバ盤…」みたいに書かれていたのを見て、何となく敬遠していました。

しかしながら昨年LPで復刻されるとアナログ盤ファンの私、やっぱり気になり購入してしまった訳です。

‘68年のレコーディング…
オリジナル盤は僅か100枚しかプレスされず、制作関係者に配布されたのみで市販はされなかったようです。

メンバーは以下の通り…

高柳昌行(g)
佐藤敏夫(g)
三戸部彰(vib)
萩原栄次郎(b)
日野元彦(ds)


肝心の内容ですが、ボサノバは冒頭の一曲だけ…
後の曲は良質のクール・ジャズなんです!

以下に音源をリンクします。

Prologue To Summer(A-3)

 

緊張感溢れるこんな演奏も…

Night Flight(A-4)

 

 

因みに唯一のボサノバはこの曲…

So Deep And So Blue(A-1)

 

上品なラウンジ・ミュージックといった趣きですね~