音の本箱から

音の本箱から

一応ジャズがメインになりますが、ジャンルに拘らない音楽レビュー!

Yahoo!プログサービスの終了に伴い、Amebaブログに引っ越してまいりました。

Yahoo!プログ時代に皆さんから頂戴したコメントは残念ながら移行できませんでしたので、コメント付きのアーカイブを以下のURLに用意いたしました。

https://otonohonbako.blog.fc2.com/

 

このごろ朝夕冷え込むようになったからなのでしょうか、体調を崩しております。

こんな時は流石にヘビーなサウンドを聴くに気にならず、いつになく軽めの音源をターンテーブルに乗せてます。

 

デューク・ピアソンのデビュー・アルバム…

‘59年のレコーディング、同年Blue Noteよりリリースされました。

メンバーは以下の通り…

 

デューク・ピアソン(p)

ジーン・テイラー(b)

レックス・ハンフリーズ(ds)

 

大編成コンボのアレンジャーとして、そして何よりもアルフレッド・ライオンが去った後のBlue Noteレーベルを支えたプロデューサーとして有名なピアソンですが、ピアニストとしての彼はかなりアッサリ目…

 

以下に音源をリンクします。

 

まずはスタンダード・ナンバーから…

Like Someone in Love(A-1)

 

お次は美しいバラード…

I’m Glad There is You(A-4)

 

それからオリジナルのブルース…

Gate City Blues(B-1)

 

 

端正なピアノ… アフリカ系米国人独特の『黒っぽさ』は希薄でサッパリした仕上がり…

そういう処、かなり先輩になりますがビリー・テイラー辺りに近いのかもしれません。

 

芸大卒後、パリの国立音楽院で作曲を学んだピアニスト…

旧海軍軍楽隊出身のビックバンド・リーダー…

広島大学水産学科卒、ミジンコ研究で高名なアルト奏者…

10代前半からプロとして活躍している世界的なドラマー…

 

こんな様々な経歴の人達が顔を合わせるのですから、ジャズって何が起こるか分からない面白い音楽なんですよ~

 

加古隆がジャズのビックバンドのために書き下ろした楽曲を収録したアルバム…

‘78年のレコーディング、翌年テイチク傘下のUnionレーベルからリリースされました。

 

ビックバンドは宮間利之率いるニューハード…

ゲスト・ソリストとして坂田明(as)、富樫雅彦(ds, perc)…

そして加古隆自身もピアニストとして参加しています。

 

以下に音源をリンクします。

 

まずは一番ジャズっぽいこの曲…

EL AL III(B-1)

 

ビッグバンドをバックに疾走する坂田明のソロが素敵ですね。

 

それから現代音楽調のこの曲…

EL AL I(A-1)

 

この類の楽曲では、富樫雅彦のプレイがやっぱり光ります!

 

 

私の学生時代、本盤は録音の良いことで有名でした。
ハイレゾ等が一般化した昨今、流石にその様なことではあまり騒がれなくなりましたが、演奏の面白さという意味では未だに色褪せていないように感じます。

60年代はチャールス・ロイド・クァルテットで、その後マイルス・デイビスのコンボ(所謂『エレクトリック・マイルス』)を経て、近年ではスタンダーズ・トリオで共演を続けているピアニストとドラマーのデュオ作品…

‘71年のレコーディング、’73年にECMよりリリースされました。
メンバーは勿論この二人…

キース・ジャレット(p, el-p, org, fl)
ジャック・デジョネット(ds, perc)


収録曲の殆どが即興的に演奏されたもののようですが、決して小難しいフリージャズにはなっていません。
以下に音源をリンクします。

まずは民族音楽的なアプローチから入り、ゴスペルっぽいピアノに繋がるタイトル曲…
Ruta And Daitya(A-2)

 

それからグルーヴィーなエレピがイカしたこの曲…

You Know, You Know(B-3)

 

所謂ECMっぽさが希薄で、飾りっけのない素朴なサウンドになっている処に好感が持てますね!

 

音の密度はかなり低く冷たい雰囲気…

点描的でストイックな作風で知られるアントン・ウェーベルン…

 

戦後の前衛音楽に対する絶大な影響力を持つ作曲家である彼ですが、その初期の作品には極めてロマンティックなものがあることをご存知でしょうか?

 

『弦楽四重奏のための緩徐楽章』は1905年、ウェーベルン22歳の時の作品…

以下に音源をリンクします。

 

Slow Movement For String Quartet – Emerson String Quartet

 

 

新ウィーン派と言うよりも後期ロマン派の雰囲気…

私も初めて聴いた時、まさかウェーベルンの作品とは思わず、ジャケットのクレジットを何度も見返したことを思い出します。

 

 

標記のCDはエマーソン弦楽四重奏団のウェーベルン作品集…

この曲以外は抽象度の高い、所謂「ウェーベルン」の楽曲が収録されています。

個人的にはそう言うのも嫌いではないのですが、『緩徐楽章』のような浪漫的なものを期待していると怪我をしますので、ご注意ください(笑)

 

英国のマイルス・コンボと言われるドン・レンデルとイアン・カーの双頭クィンテット…

本盤は同コンボの2作目に当たる作品…

嘗て日本盤もリリースされたこともある人気盤です。

 

‘66年に英Columbiaからリリースされたアルバムで、メンバーは以下の通り…

 

ドン・レンデル(ts, ss, fl, cl)

イアン・カー(tp, flugelhorn)

マイケル・ガーリック(p)

デイブ・グリーン(b)

トレヴァー・トンプキンス(ds)

 

 

前記のように「英国のマイルス・コンボ」と言われているものの、演奏は同時期の本家よりかなりウェット…

イギリス独特の陰影に富んだメロディーを持つ楽曲もあって、ブリティッシュ・ジャズロックからジャズを聴き始めた私にとってとても聴きやすく且つ懐かしさを感じさせるサウンドに仕上がっています。

 

以下に音源をリンクします。

 

Ruth(A-1)

Prayer(B-1)

Dusk Fire(B-3)

 

 

いかにもイギリスっぽい雰囲気…

確かに紛れもなくジャズなんですが、意外にブリティッシュ・トラッド辺りのファンにも受け入れられるかもしれませんね。