音の本箱から

音の本箱から

一応ジャズがメインになりますが、ジャンルに拘らない音楽レビュー!

Yahoo!プログサービスの終了に伴い、Amebaブログに引っ越してまいりました。

Yahoo!プログ時代に皆さんから頂戴したコメントは残念ながら移行できませんでしたので、コメント付きのアーカイブを以下のURLに用意いたしました。

https://otonohonbako.blog.fc2.com/

 

古い人間だからでしょうか…
私的にはマリオン・ブラウンと言えば、『ジョージア三部作』なんですよ。

特に三部作の最後にあたるSweet Earth Flyingは大好きで、いまでも結構ターンテーブルに乗せています。

 

本盤はそのSweet Earth Flyingの次作にあたるアルバム…

‘75年のレコーディング、同年Impulse!よりリリースされました。

 

メンバーは以下の通り…

 

マリオン・ブラウン(as)

スタンリー・カウエル(p, el-p)

アンソニー・デイビス(p, el-p)

ビル・ブレイノン(p, el-p, celesta)

ハロルド・バッド(celesta)

レジー・ワークマン(b)

ジミー・ホッブス(ds)

エド・ブラックウェル(ds)

ホセ・ゴイコ(perc)

アレン・マーフィー(vo)

 

 

初めて聴いたとき、ハッキリ言って驚きました。

 

エーッ!これがマリオン・ブラウン!!

それまでのフリージャズを棄て、ソフト&メロウな方向に路線変更??

 

以下に音源をリンクします。

 

まずはスタンリー・カウエルのこの曲…

Maimoun(A-1)

 

お次はスティーヴィー・ワンダーのこれ…

Visions(A-2)

 

環境音楽的なこの曲はハロルド・バッドの作品…

Bismillahi 'Rrahmani 'Rrahim(B-2)

 

 

とても耳触りが良いサウンド…

フリージャズに抵抗のある人向けにマリオン・ブラウン入門盤としてお薦めできるのでは…

まあ、マリオン・ブラウンのメロウなトーンはフリージャズを演奏しているときと変わっていないんですがね~

 

 

追伸)

B-2は本盤リリースの翌年、ブライアン・イーノがプロデュース、ハロルド・バッド名義でリリースされたPavilion of Dreamsにも収録されています。

勿論ここでもマリオン・ブラウンがアルトを吹いていますよ。

 

次行に音源をリンクします。

 

Pavilion of Dreams - Bismillahi 'Rrahmani 'Rrahim

 

 

ハービー・ハンコックは半世紀以上にわたり第一線で活躍するピアニスト…
彼のアルバムに関してはどの時代のものも聴き入ってしまう私なのですが、特に好きなのがMwandishiからSextantに至る作品なんです。

本盤は、当時のハービーのレギュラー・コンボ、所謂Mwandishiセクステットのトランペッターであったエディ・ヘンダーソンのリーダー・アルバム…

‘73年のレコーディング、同年Capricornレーベルからリリースされました。
メンバーは以下の通り…

エディ・ヘンダーソン(tp, flugelhorn, cornet)
ペニー・モウピン(ts, fl, b-cl, alto-fl)
ハービー・ハンコック(el-p)
パトリック・グリーソン(synth, organ)
バスター・ウィリアムス(b, el-b)
ビリー・ハート(ds, perc)
レニー・ホワイト(ds)


もうお分かりと思いますが、ジュリアン・プリースターを除くMwandishセクステットのメンバーが勢ぞろいしているのに加え、Crossings や Sextantに参加しているシンセサイザー奏者パトリック・グリーソン、RTFのドラマー レニー・ホワイトも参加しています。

肝心のサウンドですが、基本的にはMwandishセクステットのものを踏襲しているものの、よりファンク色が濃いように感じます。

以下に音源をリンクします。

Scorpio Libra(A-1)

 

2人のドラマーによって叩き出されるポリリズミックな16ビート…

その上を浮遊するエレクトリック・キーボードのサイケデリックなサウンド…

各メンバーによるソロも素晴らしい!

 

Headhunters以降のダンサブルなファンクが好きな方々は違和感があるかもしれませんが、嘗てサイケデリック・ロックを聴いていた私にはとても魅力的に響きます!!

 

最後に本盤のフル音源をリンクしますので、お時間に余裕のある方はお楽しみ下さい。

 

Eddie Henderson - Realization (Full Album)

 

今やベテランの域に達した山口真文の初リーダー作…

‘76年のレコーディング、同年テイチク傘下Unionレーベルからリリースされました。

 

メンバーは以下の通り…

 

山口真文(ss, ts)

辛島文雄(p, el-p)

渡辺香津美(g)

井野信義(b)

ジョージ大塚(ds)

 

元のボス ジョージ大塚、当時ジョージ大塚コンボのレギュラーであった辛島文雄に加え、若き日の渡辺香津美…

ナカナカ興味深い編成ですね~

 

あくまでも私見ですが、山口真文の印象は「ソプラノ・サックスのリリカルなロング・トーン」…

本アルバムでもそんな特長が遺憾なく発揮されています。

 

以下に音源をリンクします。

 

Breeze(A-1)

 

初期のウェザー・リポート風のこんな演奏も…


Bird(A-2)

 

 

以下の動画は近年のライブ演奏…

 

山口真文カルテット お茶の水NARU 2010/10/5

 

ここでも「リリカルなロング・トーン」は健在ですね!

 

 

追伸)
因みにテナーを吹く山口真文は「日本のウェイン・ショーター」でもある訳で…

山口真文カルテット ‘77年ライブ「Nefertiti」

 

本盤リリース直後、レギュラー・コンボによるライブですが、こちらは緊張感のある演奏です。

 

 


 

 

超人気盤!… 

 

しかもトミー・フラナガンの評価が高い我が国では『超名盤』扱いされるアルバムだからでしょうか… 

 

ブログを始めてから足掛け十年、記事にするのを躊躇っておりました(笑)

 

 

J.J.ジョンソンの欧州ツアー中に彼のコンボのリズム・セクションで録音されたアルバム…

トミー・フラナガンの初リーダー作です。

 

‘57年のレコーディング、メンバーは以下の通り…

 

トミー・フラナガン(p)

ウィルバー・リトル(b)

エルビン・ジョーンズ(ds)

 

選曲はフラナガンのオリジナルがメイン…

しかしながら私が好きなのは他のミュージシャンの作品なんですよ。

 

以下に音源をリンクします。

 

まずはビリー・ストレイホーンのこの曲…

 

Chelsea Bridge(A-2)

 

まるでドビュッシーの楽曲のように微妙なハーモニーで構成される曲ですが、実に上手く弾きこなしていますね。

エルビン・ジョーンズのブラッシュ・ワークも素晴らしいです!

 

それからアルバム冒頭のチャーリー・パーカーのビ・バップ…

 

Relaxin' at Camarillo(A-1)

 

得意のノン・ペダル奏法で疾走するピアノ!

カッコイイです!!

 

 

ちなみに標記のジャケットは米PrestigeからLPフォーマットでリリースされた時のデザイン…

 “C”が連続的に印字されたこのデザインが圧倒的に有名ですが、スウェーデンMetoronomeよりリリースされたEP3枚(以下のジャケット)の方がオリジナルなのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

Tribute to Soft Machineというアルバム・タイトル、更にソフト・マシーンの3rdを意識したジャケット・デザインに興味を持ち、本盤を購入したように記憶しております。

ポリソフトというバンドの作品なんですが、実は私、このバンドの事を全くと言っていいほど知りませんでした。
ネットで調べてみると、コレクティーフ・ポリソンというフランスのジャズ・コンボに元ソフト・マシーンのメンバーであるヒュー・ホッパー(b)とエルトン・ディーン(sax)が客演した臨時編成のバンドのようです。

そんなポリソフトが2002年9月に行ったライブ公演を収録したのが本アルバム…
翌2003年にフランスのLe Tritonレーベルからリリースされました。

演奏している楽曲は全てソフト・マシーンのもの…
ヒュー・ホッパーが在籍した2作目から6作目に収録されている楽曲です。

同時期のソフツを象徴するサウンドは勿論マイク・ラトリッジのファズを効かせたオルガン…
それが無いせいか、原曲にかなり忠実なアレンジで演奏しているにもかかわらず、かなり違った印象ですね。

以下に音源をリンクします。

Gesolreut(M-4)

Slightly All the Time(M-9)

Backwards(M-11)

 

ソフツより純粋にジャズっぽい仕上がりで、ソフト・マシーンのファンは勿論ですが、これからソフト・マシーンを聴いてみようという人向けの入門編としても良いのでは…

もっとも、今更そんな人はいないかもしれませんが…(笑)