音の本箱から

音の本箱から

一応ジャズがメインになりますが、ジャンルに拘らない音楽レビュー!

Yahoo!プログサービスの終了に伴い、Amebaブログに引っ越してまいりました。

Yahoo!プログ時代に皆さんから頂戴したコメントは残念ながら移行できませんでしたので、コメント付きのアーカイブを以下のURLに用意いたしました。

https://otonohonbako.blog.fc2.com/

 

ドン・フリードマンの代表作と言われている人気盤…
‘62年のレコーディング、同年Riversideよりリリースされました。

メンバーは以下の通り…

ドン・フリードマン(p)
チャック・イスラエル(b)
ピート・ラロカ(ds)

この一作のおかげで、彼は「ビル・エバンス派」みたいに呼ばれることになってしまったように思います。
まあピアノトリオ編成ですし、スコット・ラファロ没後ビル・エバンス・トリオのレギュラーを務めたチャック・イスラエルがベースを弾いていますし…

以前、本ブログの記事にも記述したように思いますが、ハード・バップを演ったり、現代音楽風の組曲にトライしたり、フリー・フォームにもチャレンジしたり…
ドン・フリードマンって、実際は結構器用で守備範囲の広いピアニストなんです。

でも本アルバムに限って言えば、「ビル・エバンス」を見事に演じているのは確かですね。

以下に音源をリンクします。

Circle Waltz(A-1)

In Your Own Sweet Way(B-1)

 

 

しかしながら、決して「ビル・エバンス」的ではないエモーショナルなピアノソロも聴かせていますよ。

 

So in Love(B-3)

 

カーラ・ブレイがチェンバー・ロックに挑戦したのか?…

なんて想像してCDを購入したのですが、予想は見事に外れました(笑)

でも、決して落胆した訳ではありませんよ。

 

‘97年のレコーディング、翌年ECMよりリリースされたカーラ・ブレイの作品。

メンバーは以下の通り…

 

カーラ・ブレイ(p)

スティーブ・モリス(vln)

アンディ・バート(viola)

エマ・ブラック(cello)

スティーブ・スワロウ(b)

アリソン・ヘイハースト(fl)

サラ・リー(cl, glockenspiel)

クリス・ウェルス(perc)

 

 

カーラ・ブレイと公私をともにするスティーブ・スワロウ以外はクラッシック畑のミュージシャン…

収録曲も殆どがクラシック人脈からカーラが作曲の委嘱を受けた室内楽曲…

 

ジャンル分類不能な楽曲を提供し続ける彼女ですが、本盤はかなりクラシック寄りの仕上がりになっています。

 

以下に音源をリンクします。

 

End of Vienna(M-3)

 
 
環境音楽的なシンプルな構成…
しっとりして実に落ち着いた雰囲気…
素敵です!

クラシック寄りのノン・ジャンルな作品としては、ボール・ブレイの元妻つながり、アネット・ピーコックのAn Acrobat's Heartと共に私の愛聴盤になっています。
 

 

 

ジャズはビッグバンドよりコンボ編成のものを聴いてしまう私…

クラッシックもオーケストラより室内楽を聴いてしまいます。

特に弦楽四重奏が好きですね。

 

とは言え、ベートーベンとかは今一つピンときません。

バルトークの6曲やベルクの抒情組曲、そんなのばかり聴いていたのですが…

 

歳を重ねた昨今よく聴くようになったのが、ラヴェルの作品です。

 

標記のジャケットは学生のころ入手したラサール弦楽四重奏団の演奏を収録したLP…

同楽団の動画を以下に添付します。

 

 

無理のない自然な旋律のテーマ…

オープンな和声…

全体に漂うモヤモヤ感…

 

何となくビル・エバンス・トリオの演奏とかビーチ・ボーイズのGod Only Knowsとかを思わせる(あくまでも私見ですが…)雰囲気が素敵ですね~

 

 

追伸)

最近よく聴いているのは、アルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏(以下のCD)…

 

 

ラサール四重奏団よりクールでスマートな仕上がりのように感じます。

次行に音源をリンクします。

 

ラベル:弦楽四重奏曲:アルバン・ベルクSQ

 

 

追伸2)
何と本曲を4本のサックス(ss, as, ts, bs)で演奏しています!

 

 



 

 

 

60年代末から70年代初頭、ラリー・コリエル~ジョン・マクラフリン辺りが注目され始めると、ジャズ・ギタリストもロック的な奏法を無視できなくなってきます。

我が国でもロック・イディオムを使いこなすジャズ・ギタリストが登場することに…

 

杉本喜代志もそんな時期に活躍を始めたギタリスト。

 

そんな杉本の3作目にあたるアルバム…

‘72年、日本コロンビアからリリースされました。

 

メンバーは以下の通り…

 

杉本喜代志(g)

植松孝夫(ts)

市川秀男(el-p)

池田芳夫(b)

日野元彦(ds)

 

収録曲の中にはもっとロックっぽい楽曲もあるのですが、私のお気に入りは冒頭のタイトル曲…

 

以下に音源をリンクします。

 

バビロニア・ウインド(A-1)

 

ゆったりとグルーヴするリズム・セクションと幻想的に揺らぐエレピ…

それをバックに鋭角にきりこむ杉本のギター!

 

確かに「時代を感じさせるチョッピリ古臭いサウンド」なんて言われてしまうかもしれません。

しかしながら、この類の演奏は私の大好物なんですよ~

 

 

古い人間だからでしょうか…
私的にはマリオン・ブラウンと言えば、『ジョージア三部作』なんですよ。

特に三部作の最後にあたるSweet Earth Flyingは大好きで、いまでも結構ターンテーブルに乗せています。

 

本盤はそのSweet Earth Flyingの次作にあたるアルバム…

‘75年のレコーディング、同年Impulse!よりリリースされました。

 

メンバーは以下の通り…

 

マリオン・ブラウン(as)

スタンリー・カウエル(p, el-p)

アンソニー・デイビス(p, el-p)

ビル・ブレイノン(p, el-p, celesta)

ハロルド・バッド(celesta)

レジー・ワークマン(b)

ジミー・ホッブス(ds)

エド・ブラックウェル(ds)

ホセ・ゴイコ(perc)

アレン・マーフィー(vo)

 

 

初めて聴いたとき、ハッキリ言って驚きました。

 

エーッ!これがマリオン・ブラウン!!

それまでのフリージャズを棄て、ソフト&メロウな方向に路線変更??

 

以下に音源をリンクします。

 

まずはスタンリー・カウエルのこの曲…

Maimoun(A-1)

 

お次はスティーヴィー・ワンダーのこれ…

Visions(A-2)

 

環境音楽的なこの曲はハロルド・バッドの作品…

Bismillahi 'Rrahmani 'Rrahim(B-2)

 

 

とても耳触りが良いサウンド…

フリージャズに抵抗のある人向けにマリオン・ブラウン入門盤としてお薦めできるのでは…

まあ、マリオン・ブラウンのメロウなトーンはフリージャズを演奏しているときと変わっていないんですがね~

 

 

追伸)

B-2は本盤リリースの翌年、ブライアン・イーノがプロデュース、ハロルド・バッド名義でリリースされたPavilion of Dreamsにも収録されています。

勿論ここでもマリオン・ブラウンがアルトを吹いていますよ。

 

次行に音源をリンクします。

 

Pavilion of Dreams - Bismillahi 'Rrahmani 'Rrahim