「指談とは何?」という方は右のリンク先からどうぞ  指筆談を信じる人へ
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指談・指筆談に対する疑問の一つとして、

そんなに積極的に広めなくてはいけないの

…という事を、最近わたしは感じています。

というのは、指筆談を教えられた人の中には、
「うーん、どうなのかな…」 と判断を迷う人もいると思います。
そのときに 「でも、これは正しいことなのですから」 と、
人の迷い を積極的に振り払おうとする例もあるからです。

迷って何もしないのはいけないこと…と言う人もたまに見かけますが、
私の意見としては 「迷うことも時には必要  と思います。

迷いを感じたとき、一週間とか一日とか、30分でも時間を置くことで、
自分の本当の気持ちが見えてくることもあります。

あせって一人で決断しようとしていた時に、友達のアドバイスを受け、
自分の勘違いに気づけることもあります。

「迷い」 の感覚は、そうやって冷静になる時間を得るための、
自分の心からのメッセージであるとも言えます。

もちろん 「迷ってばかりいては何も始まらない」 という意見もあるでしょうし、
そのアドバイスが役立つ場面もたくさんある と思います。
とはいえ、短い期間の最初の迷いまで否定してしまう事もないでしょう。

何度か書いていますが、指談・指筆談は人の人生に大きな影響を与えるものです。
それはある人にとっては「非常に良い影響」かもしれません。
またある人にとっては「非常に悪い影響」かもしれません。

人それぞれにいろんな事情があり、
その事情によって、人が必要とするものは違います。

「私にとって良いものだったから、あなたにも勧めたい」

その気持ちはとても優しくて思いやりのあるものですが、
絶対に正しい結果を生むという保証はありません。

ですから 「これはみんなに広めなければ」 と心に決めた方でも、
「迷いの反応」 を受けた場合 には、
少しだけ足取りを緩めるのも優しい行いではないか…と思っています。(終)