「趣味は?」と聞かれても困る | 雑談こそ人生の愉楽

「趣味は?」と聞かれても困る

プロフィールや履歴書を書く中で困るのが「趣味」の欄で、他人に伝える趣味を持っていない私は、そこで手が止まる。ましてや対面で聞かれては返答に詰まるしかない。

趣味は雑談です、なんて言っても相手にしてみれば、は? といった調子になるし、そもそも人見知りで雑談愛好家には思われない始末であります。

無難に音楽鑑賞やら映画鑑賞やら読書やらと書けばいいのでしょうが、面映ゆさが残ります。

相手がそこに食いついたときに、ショスタコーヴィチのチェロとピアノのためのソナタは神曲過ぎるよね! とか、田村直美は「ゆずれない願い」もいいけど「光と影を抱き締めたまま」が最高ですな! とか、アルカンのピアノ曲でトリップするのが好きですとか、「ロスト・イン・ラマンチャ」のリベンジこそが映画の使命ですよねとか、ハムレットはオリビエがベストでござるとか、星野真里の傑作演技は「GO-KON」ですよとか、好きな作家は武田泰淳であります「富士」の一条様素敵ですとか、読書と言えばイーザーの話題ですかと身を乗り出してみたりとか、古本屋で「やっぱアホーガンよ!」を探しているが見つかりませんとか、そんな話が広がる可能性は乏しいんだ!!

まあ幸運なことに、音楽鑑賞や映画鑑賞と伝えても、深くは触れないでくれる場合がほとんどですよね。人の優しさ、オトナのマナーです。