私のヨガクラスは『養生ヨーガ』という名称です。命を大切にする具体的な方法の事を「養生」といい、江戸時代の儒学者<貝原益軒>の「養生訓」は愛読書です。 
養生訓には食べ物に関する情報が沢山書いてありますが、その中でも手放しで褒められている野菜が『大根』。
「蘿葡(らふ)は菜中の上品(じょうばん)なり」と記されていて、この蘿葡こそ、大根の事で、あらゆる野菜の中でも最上等だと言うのです。
この夏、疲れからか蕁麻疹が出たことがあったのですが、排毒作用が強いといわれる大根のすりおろしを食したら2、3日で症状が治まりました。
益軒先生は、「葉の固いところは取り去り、柔らかなる葉と根と味噌にて煮熟して食ふ」とあります。
これが胃腸を整え、痰を取り去り、気を巡らせるそうです。  
またこんな事もおっしゃってます。『命の長短は身体の強弱よりも慎みをもって生きるか欲望のままに生きるかによるところが大きい』と。

食欲の秋。
沢山の美味しい食べ物に目移りしそうですが、心のままに、とならないよう養生したいと思います。