今月の子供会はいつも通りの第三日曜日、19日となりした。
日本では旧暦の3月を『弥生』と言いますね。「弥」にはいよいよ、「生」には生い茂るという意味があり、三月の弥生は「草木がいよいよ生い茂る月」という意味合いがあるそうです。我が家のチューリップも気が付くと芽が出て次に見た時は蕾が付き、あっという間に花が咲きました。
そんな希望や夢を抱く季節の三月にはもう一つ「別れ」という寂しい側面もある事を忘れてはなりません。善福寺子供会もこの春に二人の六年生が巣立っていきました。この二人は子供会を立ち上げた当初に一年生で入会してくれたメンバーで「善福寺子供会」の歴史そのものが二人の思い出となりました。
月に一度ではありましたが一緒に阿弥陀様に向かって合掌し、お勤めし、命とは何かを学びそして時には大声で笑い走り回ったことは私にとって宝物であるとともに彼女たちにとっても人生の礎となっている事を願ってやみません。
さて、例年であれば卒業式という事で学びの時間はお休みしてすぐにお楽しみタイムに移行していたのですが今年から子供たちに手伝ってもらわないといけない事ができました。
来月4月8日に迎えるお釈迦様の誕生日【花まつり】の準備です。
クリスマスは日本全国で名をはせているのにこの【はなまつり】の認知度の低い事を何とかしなければと行動を起こすことにしました。今年から善福寺としましても【はなまつり】を先ず周知していただくことを目標に山門に誕生仏を設置する事としました。その飾りつけを子供たちに手伝ってもらいます。
花まつりでは特に必要な知識や作法はありません。 お釈迦様の誕生仏ににひしゃくですくった甘茶をかけてお参りをする という手順だけです。善福寺ではその甘茶をかけた数だけラムネをプレゼントすることにしました。是非皆さんも近くへお越しの節は甘茶をかけに寄ってくださいね。
【ちなみに前日の4月7日お昼前ぐらいから4月8日の夕方までお飾りを設置する予定です】
そのあとの善福寺からみんなへのプレゼントは輪投げで。これは毎回みんな真剣勝負です(笑)
最後はみんなに絵本の読み聞かせを。
是非子供たちに聞かせたかった「バスがきましたよ」という本です。
視覚障害者の男性を支えた小学生たちの心温まる実話絵本です。
「バスがきましたよ」と小学校三年生のさきちゃんが男性にこえをかけた一言からはじまる親切なのですが、その一言を発する勇気をぜひ持ってほしいと伝えました。小さな勇気。それから広がる世界。その世界を是非持ってほしいと伝えました。
大人になる階段は高かったり低かったり、傾いていたり、でこぼこしていたり。
そんな階段を慎重に時には大胆にそして小さな勇気をもって登っていってほしいと思います。
卒業する二人へ
六年間、ありがとう。そしておめでとう!!