米代川(秋田県能代市・北秋田市)が複数箇所で盛大に越水しているようです。

(川の防災情報より)

 

例えば上の写真の箇所(能代市下田平)では、平常時が

なので、とんでもない状況です。

 

川の防災情報によると、

更に上流の北秋田市内では、水位が堤防天端から2.5mも上方に達している箇所もあるようです。

 

ただ、雨はもうおさまっているようで、

上流では少しずつ水位が下がりつつはあります。

(川の防災情報)

 

また、

秋雨前線は台風が一旦連れて行ってくれるようですので、

洪水は一旦収まってゆくことが期待できます。

 

しかし、朝鮮半島には、次の豪雨が迫っています。

韓国気象庁のレーダーによると、

(韓国気象庁)

雨に慣れない韓国首都周辺がまたもや豪雨に襲われそうな状況。

 

そして、気象庁(日本)によると、この朝鮮半島の降水塊が、

8/15には再び東北地方に達する可能性が予想されていますので、

これが当たってしまうと・・・。

(気象庁提供データを国際気象海洋(株)が画像化されたもの)

 

今夏は、猛暑の6月・8月は基本的には偏西風がまっすぐ東西に流れ、

寒気が北極に閉じ込められるパターンが続いているのですが(下記AOindexがプラス)、

(米国CPCによる)

 

下記の上空約5000mの等圧面高度平年差図

(平年に比べ青系が概ね低温、緑系が概ね高温に対応)でわかるとおり、

日本の北方(今は中露国境付近)の上空だけに、

寒気塊(上空の低気圧)が南下して停滞するパターンがよく現れ、

7月の戻り梅雨から、現在の早すぎて活発すぎる秋雨と、

前線の活動が活発になりがちです。

(このおかげで欧州のように猛暑が続かず助かってもいるのですが)

 

(米国NOAAによる)

 

来週後半には、日本付近はこの上空の低気圧が南海上の低圧部と連なって、

特に東~北日本への太平洋高気圧の張り出しがなくなり、

この地域の猛暑はおさまるとともに、不順な天候の地域が南へ広がることも予想されています。

(6月の猛暑も、終焉が1周間前の段階でなかなか予想できていなかったので、

あまりあてにはなりませんが)

 

(気象庁)

 

(下の図の右列、等値線が混んでいるところやそのすぐ南側のゾーンが、前線帯となりやすい地域。

ずっと北緯35~40度あたりを南北に振動している感じです)

 

 

猛暑か豪雨かの二択のような夏。

早く終わって秋が来ないかな、と願うばかりです。