本日(2022年3月27日)23時14分、
気象庁より、小笠原の北硫黄島近海にある海底火山「噴火浅根」について
噴火警報が出されました。
「噴火浅根」は、下記海上保安庁の海底火山データベースによると、
海面下14mに頂上がある海底火山のようです。
北から「北硫黄島」「硫黄島」「南硫黄島」と並ぶ火山島列の中で、
北硫黄島の近海にあります。
ちなみに、2021年8月13日に大噴火して沖縄はじめ各地に軽石を漂着させた
海底火山「福徳岡ノ場」は、南硫黄島の近海にあります。
おおよその位置関係はつぎのとおり。
(https://www.openstreetmap.org/copyright)
夜間なので詳細は不明だと思いますが、
噴火浅根であるとすると、海上保安庁の上記DBによれば、
確認されたmonotositeha1880年以来の噴火ということに
なります。
気象庁の噴火警報は上記のとおり23時過ぎでしたが、
衛星写真でたどってみると、同日20時ごろから噴煙らしきものが
写り始めています。(人参状に北東へたなびいています)
その後、20:20には噴煙がよりはっきりし、
その後も次第に噴煙が大きく、はっきりしながら休むことなく継続し、
同日22時には、100kmの長さに達し、
同日23:10には、父島の経度を超えて東へ、
120km以上もたなびく大きな噴煙になっています。
衛星写真は、「JAXAひまわりモニタ」より、当方にて加工の上引用しました。
噴火であるとすると、一発「ドン」の爆発ではなく、
持続性が高い噴火のようですし、経時的に強まる傾向も見られますので、
今後の動向に注意が必要と思われます。