NHKの「サイエンスZERO」をよく見ているのですが、

 

先日、

というものが放映されました。

 

筆者も長年の頭痛持ちでしたが、鍼灸医による鍼治療を受けて一旦は治っていたものが、

3年前にまぶたに帯状疱疹が出て、そのあとの後遺症(?)なのか、

片眼の眼球痛が(緊張性)頭痛に発展するタイプの頭痛が頻発するようになりました。

 

眼科ではドライアイと言われ、目薬を注してはいますが、目のゴロゴロ感は

一時的に収まっても、不定期に訪れる眼球痛→頭痛の症状は改善せず。

 

最近、そういえば、眼球の鈍痛が頭痛に発展するときとしないときがあるな、とか、

低気圧が来るちょっと前に頭痛がひどくなったな、とか思い当たるようになり、

でも、晴れていても頭痛のときもあったり、1ヶ月近く発症しなかったりと、

いまいち天気との因果関係がつかめず、やっぱりただの緊張性頭痛なのかな、

と思っていたところへのこの番組。

 

なんと、ウェザーニュース社の有志による気象データ解析面のサポートを

受けつつの、15年もの研究の末、

頭痛などの体調不良を起こす気圧変化の3パターンが解明されたそうです。

 

詳細は、ウェザーニュース社のHP

に掲載されています。

 

鳥類がそうであるように、

人間の場合も、耳でかなり高精度に気圧を感知していて、

単なる気圧の変化そのものではなく、

「いつもと違う変化」を感じ取ったとき、敏感な人は、三叉神経が直接刺激されて

頭痛を発症したり、自律神経を介して様々な身体不調を生じたりするそうです。

 

気圧の低下だったら、エレベーターに乗ったときのほうが低気圧接近より

遥かに大きな(高速の)気圧変化を感じるはずなのに、エレベータで頭痛を起こす人は

少ないということから、低気圧接近で頭痛、というメカニズムは納得し難いなぁ

と思っていたもやもやが解消された思いです。

(ちなみに、エレベータや飛行機の上昇時に「キーン」と耳鳴りするのは、

 この耳の気圧センサーの仕業ではないか、とも言っていました)

 

この成果を用いた「天気痛予報」というのも日々発表されています。

 

 

発症しやすいのは、耳の気圧センサーが敏感な人、例えば乗り物酔いしやすい人、

らしいです。めまい(三半規管の興奮)を抑制する薬が効くとも。

 

私の場合、直接的には、こめかみ(押して痛いところ2箇所)に置き鍼をすると、

治まるときは1時間以内に治まります。

そのまま貼っておくと、取れるまでは再発しない感じです。

 

それでだめなら、カロナールや葛根湯などを飲んで痛みを内科的に和らげる

ことを試すのですが、これは対症療法なので、薬が切れるとまたぶりかえします。

痛いところが頭皮の場合は「アンメルツヨコヨコ」を毛の間から塗り込むと、しばらくは

楽になりますが、やはりぶり返します。

 

神経的なものもあるのかなぁと、

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)という漢方を探し当て、

私の場合、これを服用すると効くことがあるのですが、

その効能書きには「めまい」も入っています。

 

これについては、上記の研究で、めまいの抑制薬が効くとされていることを知り、

妙に合点がいきました。

三半規管を鈍感にさせればいいということみたいです。

 

まぁ、痛くなってくると、

上記のあれこれを手当り次第試すので、結局どれが効いたのか、

自然治癒なのか、わからずじまいのことが多いです。

(放っておいても最長3日で治まるので。。。)

鍼は、うまく貼れれば、確実に効きますけど。

 

日常生活もままならない天気痛持ちの方は、

この発症原理を解明した先生が所属する

「愛知医科大学痛みセンター」

で診てくれるようなので、相談されるといいかもしれません。

 

 

 

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