カナリア諸島(モロッコ沖スペイン領)ラ・パルマ島南部のクンブレ・ビエハ自然公園内で

2021年9月19日、多量の溶岩を噴出する割れ目噴火が開始したようで、

同島での噴火は1971年以来50年ぶりとなるそうです。

 

 

 

 

この諸島は、ゴンドワナ大陸が大西洋中央海嶺で分裂した際の名残で、

一種のホットスポットのようにマグマの上昇が起きている場所のようです。

(知らなかった!詳しくは↓)

 

 

 

島の中央部と北部には大きなカルデラ地形があり、

今回噴火した火口は、これらカルデラかから連なる、

島南部を南北に伸びる割れ目噴火口列の周辺に生じたもののようです。

 

 

今回のように多量の溶岩を噴出する噴火が起き、最終的に

マグマが下降してカルデラ形成の大陥没が起きるようなことがあると、

北アメリカにまで大津波が押し寄せるのではないかとの予測研究も

あるようです。

 

 

 

噴火開始から5日以上たった現在も噴火は継続していて、

溶岩流がふもとの家屋を次々と破壊し、飲み込んでいっています。

 

溶岩は市街地というより斜面に家屋が散在する田園地帯を流れているようですが、

それでも100件以上の家屋が被害にあっているようです。

家屋敷地内のプールを溶岩が襲うシーンもニュース映像に多く収録されています。

 

多数のYouTubeライブ映像サイトや、記録映像がアップロードされており、

リアルタイムに状況をみることができています。

 

割れ目噴火といえば伊豆大島の三原山が記憶に新しいですが、

富士山もこの種の噴火をする可能性があり、

溶岩流の流路にあたってしまうと、逃げる以外になすすべがないことが

よくみてとれ、参考になると思います。

 

砂防ダムのような、5m以上の厚い壁を予想流路に構築しておくと

抑止できるかもしれませんが、横に広がって被害を広める可能性もありそうです。

 

アイスランドではかつて、海に達した溶岩に放水して冷却し、港を守ったということも

あったそうです。

 

 

日本は水が豊富なので、溶岩流末端部であればそのような抑止法も

使えるかもしれませんね。

意図的に水道管を破裂させるなどするのでしょうか。

 

いくつか、ニュースチャンネル局のよくまとまった記録映像のURLを

以下に貼っておきます。

youtubeで「La Palma」とかで検索するといっぱいヒットします。

 

なお、ナポレオンが流刑になったのはこの諸島ではなく、

アフリカ南部沖大西洋の孤島セントヘレナ島です。

(なんか私は勘違いしてました)