今日、こんなニュースが。

 

 

 

 

リンクが消えた時のために概略を書くと、

小笠原諸島の硫黄島南方の海底火山「福徳岡ノ場」が

どうやら大規模な海底噴火したらしく、

気象衛星でも噴煙が大きく写っている、というもの。

 

で、8/13 23:30の気象衛星ひまわりの写真をみてみると、

 

な感じで、なんと、太平洋高気圧の南縁の東風に乗って1000km以上も

噴煙がたなびいているではありませんか!

 

「福徳岡ノ場」は地学ファンには有名な海底火山で、

今までも何度か海底噴火が観測されてきています。

 

 

 

 

場所は、父島などがある小笠原諸島中心部よりも300km以上

南方で、硫黄島の南約50km、南硫黄島のすぐ北側で、

最近噴火で大きくなった西之島と同じく、北は鳥島から八丈島、伊豆諸島

へと続く火山列に属します。

 

 

上のニュース写真でも、噴煙が成層圏へ突き抜けていることを推察させる雲環が

写っていますが、衛星解析では、噴煙は16000m超まで立ち上っているようで、

おそらく推察どおりのようです。

 

 

 

 

過去、一時的に頂上部が海面上に顔を出したことがありますが、

これほどの規模の噴火だと、山体が吹き飛んでさえいなければ、

西之島のように本格的に島が形成されることも期待してしまいます。

(溶岩でなく岩砕や軽石が吹き飛ぶ爆発的噴火だと、

 軽石は積もらず浮いて流れて行ってしまうので、なかなか山体が

成長しないのかもしれませんが)

 

近隣に南硫黄島があるので領海や経済水域の面では寄与は

小さいかもしれませんが、自然の営みによって国土が増えるということには、

わくわくさせられるものがあります。

 

もっとも、成層圏にあまり大量に噴煙が立ち上ると短期的に気候に影響が

出る可能性もありますが(海底噴火ではなかなか考えにくいですが)。

 

なお、地図はgoogleMAPより、その他の図は気象庁HPより取得しました。