築25年超、まだ一度もリフォームしていないキッチンのシンク下から、

水漏れが発生しました。

 

水漏れ箇所としては、主に写真の①②③の接続部分が想定されますが、

うちの場合は①の大ネジが濡れて、そこから水が床に滴り落ち、

大ネジは写真でも少し黒く写っているように、触るとザラザラと、

やや塩を噴いている状態でした。

 

少しずつ漏れて乾燥して、ということが少し前から続いていたようです。

 

②から下は、家によっては、蛇腹ホース(フレキシブルホース)の

こともあるかもしれません。

 

水道屋さんの水の話

など、各種サイトを調べてみると、

ここ(①)からの漏れは、シンクのパッキンの劣化か、

シンクの熱変形による隙間が原因のことが多い、とのこと。

 

確かに食洗器でシンクには毎日80度の排水が流れますが、

目立った変形はなさそう。

ということはパッキンかなと推測。

 

そりゃ、25年も使えばゴムも固くなりますよね。

 

そのぐらいなら自分で替えられるかな、と調査に入りました。

 

うちのシステムキッチンはタカラスタンダード製ですが、

製造後25年以上経過していて、もちろん現在は販売されていないもの。型番もわかりません。

(扉裏のシールに「HK266」と番号の記載がありましたが、調べてもわかりませんでした)

 

タカラユーザーサポートショップFEAST

さんのページで調べると、直下排水型の「深型トラップ」にあたりそう。

でも、深型トラップのパーツとしてパッキンがない・・・

 

しかも、深型でもパーツはいろいろ種類がありそうで、ということは

トラップにもいろいろ形状の違うものがありそうですが、

トラップの形状と型番との対応は不明。

N12とかN10とかN20とか、いろいろ系列がありそうですが・・・

 

で、パッキンを検索してみると

タカラの純正品では、「N10.20」と「N-40」というものが

販売されているようで、でもサイズが不明。

 

モノタロウさんとか住設関係の会社とかのほか、

amazonや楽天でも販売されています。

 

 

 

 

 
 

 

Amazonは納期が最大10日で遅そうだったので、送料はかかるけれど

楽天経由で、違いが判らないので2種とも購入することに。

 

届いたのは

ですが、見てもやっぱり違いがわからないww

どちらも、パッキンは1mm厚ぐらいの柔らかいゴムで、

表裏面は平板状(凹凸はない)です。

 

測ってみると、概略

N10.20の方が

 外径178mm/内径150mm/幅14mm

N-40の方が

 外径180mm/内径153mm/幅13.5mm

で、N-40が若干大きく、幅狭かな、という程度。微妙な差でした。

(定規での計測なので誤差ありありです)

 

で、いよいよ交換作業。

 

トラップを上から覗くと、

な感じで、防臭インナーが見えます。

 

形から見て、上記FEASTさんのカタログでいえば「N12インナー」

と思われるものがついています。

 

これは三方のスリットでトラップに回し嵌めされているので、

回して外して、

 

 

かなり汚れています。

トラップの中は、食洗器の80℃熱湯が毎日流れ込むためか、

意外によごれていませんでした。

(これを外して掃除した記憶はない)

 

で、シンク下へ潜って、一番上の写真で、まず②を右に回して外し、

次いで、①の大ネジを右に回して外します。

 

塩ビ管なので、そこまで強く締め付けられていないため、

どちらも簡単に手で回せました。

(回せなければ、②はプライヤー、①は大きいので、

専用の器具

 

 

で付け外しすることになりますが、くれぐれも無理して管やナットを割らないように。)

 

いちいち写真要らないかもですが、②を外すと(①のネジも落ちてますが)

雄ネジが汚れてないので、ここは漏れてなさそう。

 

①を外したところは

トラップの雄ネジ部分や大ナットが接していたシンク裏部分は、

だいぶ黒い汁が付着して濡れています。

ここから漏れていたことがわかります。

 

このトラップを、シンク側から真上に抜き出して外し、

洗面所に持って行って洗います。

 

パッキンが着いていますね。

パッキンがシンク側に残るようなら、取り去ります。

我が家の場合はパッキンは原型をとどめていましたが、

劣化でネバネバになっていたり、シンクやトラップに

溶けたようにへばりついたりしている場合は、そのままでは

新しいパッキンが密着しなくなるので、

念入りにこそげ落とす必要があります。

 

ここで問題発生!

 

さっき「防臭キャップ」を外しましたが、

その結果開放状態になった排水管の上端から

猛烈な臭気が!!(硫化水素臭)

 

そりゃそうです。

この先は返しもなく、マンション地下の排水タンクに直につながっている

わけですから。

 

大量に吸うと健康を害するレベルです。

 

慌てて、サランラップで口を閉じてゴム輪止め。

 

これ、あまりどこのサイトにも書いてなかったですね。

マンションだと特にひどいのかもしれません。

 

臭いが出る前に処置できるように、事前に準備しておいた方が

いいと思いますし(コップをかぶせるだけでもいいと思います)、

換気を十分にしないと、命の危険も生じるかもしれません。

 

で、付いていたパッキンは、

で、表面に2本の突起が周回しているものでした。

 

これはもしかすると、カクダイの汎用品かも。

 

 

25年使ったにしてはしっかりしていましたが、

ゴムがかなり固くなっていました。

まぁ、それが原因かなぁ。

 

あとは、滅多に外すことのないトラップやナット、周期キャップを念入りに洗って、

新しいパッキンをトラップの下からフランジ部分裏面に嵌めます。

 

シンクの、パッキンが当たるくぼみ部分もきれいにします。

 

パッキン2つのうち、内径は大きめのN-40の方が合いそうでしたが、

外径はN10.20の方がサイズが近く、N-40だと外方にはみ出しそうでしたので、

N10.20の方を使いました。

(それでも若干はみ出しますが、外径より小さいと逆に水が入り込みそうなので、

こんなものかな、と思います。相場観がよくわかりませんが。)

 

内径が小さめなので、すこし広げながら嵌めます。

 

あとは、外すときの手順を遡るだけです。

排水管上部の蓋を外すとまた猛烈な臭気が襲ってきますので、

丁寧かつ急いで作業を進めます。

 

(1)排水管上部のサランラップの蓋を外し、

パッキンを波うちやズレがないように取り付けたトラップを

シンクの上から差し込みます。

この状態でズレがないようにちゃんとシンクの穴の

真ん中にはまるようにします。

 

パッキンがはみ出していてもまずいので、確認します。

 

 

トラップと排水管の間の黒い管接手パッキンに

トラップがちゃんと押し付けられているかも確認。

 

この管接手パッキンに水垢がついて汚れているようであれば、

これもキッチンペーパーなどできれいにしてから、

トラップをはめ込みます。

 

(我が家の場合、この接手パッキンが汚れていて、

 気づかずトラップを取り付けたため、

 取り付け後にここから水漏れが発生しました)

 

(2)まず、シンクとトラップとを、大ナットを左へ回して締めます。

 

ちゃんとトラップと大ナットとのねじ山が噛み合って回っているか

感覚で確認しまがら回します。

また、シンク側から、中心のズレや傾きがないかも確認します。

 

(3)次いで、②のナットを左に回して締めます。

 

この時、管の接手パッキンを上にちゃんと上げてから

締めます。

 

塩ビ管の場合、締めすぎるとねじ山がつぶれてしまったり

ナットが割れたりしますので、無理に締めすぎないように

注意します。

(回して、クッと締まった感じがすれば十分かなと)

 

これで完成!

 

あとは、トラップ内に臭気キャップを落とし込んで、

回して3か所の耳をトラップの溝に固定し、かごや蓋を

もとに戻して終了です。

 

もういちど、トラップがシンクの穴に真ん中で傾きなく取り付けられているか

確認し、シンクに激しく水を流してみて、シンク下の①②から漏れがなければ、

うまくいっていると思われます。

 

何分素人作業なので、

しばらくは、時折水漏れがないか確認した方がよいと思います。

 

以上、我が家での修理体験記を、記録の意味も込めてまとめました。

 

手順や注意点等、プロから見ておかしいところもあると思いますし、

素人では作業が難しい管路設計のお宅もあると思います。

毒性ガスで健康被害が生じる可能性も否定できません。

 

あくまで体験記ですので、ご参考にとどめていただき、

やってみる方は、自己責任にてお願いします。

(もちろん、損害の責任は負いませんので悪しからず。)