12月後半以来カラカラ天気が続く関東中南部ですが、

「ラニーニャあるある」で、1月後半に一旦寒気が緩んできた関係もあり、

1/24(日)前後に南岸を低気圧が発達しながら通過し、

大崩れしそうな気配です。

 

ただ、まだ一週間先のことで、数値予報の信頼性は低く、

各国の予想もまちまちな感じです。

 

まず、日本の気象庁の予想では、伊豆諸島付近を低気圧が発達しながら

通過し、降水量も多く、北高型でもありますが、

 

 

気温は高めで、関東上空850hPa(1500m)で気温はプラス。

これですと、関東中南部の大部分はまとまった冷たい雨ですね。

 

 

欧州中期予報センター(EUの気象庁)の予想図をみると、

南岸低気圧は気象庁予想よりやや陸地に近い感じですがほぼ同じ、

気温(850hPa)は、関東上空だけ0℃線が入り込んでいて、

関東の中北部はもしかすると雪交じりか?といった感じ。

 

 

これが、米国の予想(環境予測センター)になると、

本州全体が850hPaで0℃以下の寒気に覆われていて、

関東のみならず東~西日本の広い範囲で大雪になりかねない

ものとなっています。

違いは、北の高気圧(=寒気)の張り出しの程度でしょうかね。

 

日々の数値予想を追っていますと、先週末ごろは、

低気圧が本州上を通過し、かなりの暖気が流れ込む予想だったものが、

計算が更新されるたびに低気圧のコースが南へ移行し、

変わって北側の高気圧(=寒気)の張り出しが強まって、

ついに今朝の予想では上記のように、雪かも?レベルの南岸低気圧へと

変化してきました。

 

この間、低気圧の発達予想はずっとかわっておらず、

爆弾低気圧ほどではないにせよ、コースによっては

災害級の風雨や風雪を招く可能性もありますので、

今後、低気圧の予想進路や発達具合、寒気の南下具合の予想が

どう変化するのか、注視する必要がありそうです。

 

なお、

上記気象庁のカラー予想図は「Basso Continuo’s Music Page」さんより、

ECMWFのカラー予想図は本家ECMWFより、

米国NCEPの予想図は米国NWSより、

それぞれ取得しました。