詳細は省くが、1月から思いがけないことが次々起こり、気の抜けない冬になった。
それなりに落ち着きを取り戻したこの頃、珍しく夫が
「桜でも見に行くか?」
何となく心が浮き立ち、結婚以来初めて夜桜見物してきた。
私たちは人混みが苦手で、桜をわざわざ見に行ったのは一度だけである。
10年以上前のこと。
昭和の終わりから平成の初めに整えられたまま、忘れ去られた山間の道に、結構な並木がある。
地元の人たちがたまに通るだけの場所で、桜は人間の思惑など意に介さないように咲き、風に揺られていた。
桜を見るためだけに出かけたのはそれ以来である。
盛岡に住んでいた頃も、勤務先の横に石割り桜があるのに、わざわざ見に行くこともなかった。
桜…咲いたねぇ、今年は早いねぇ・・・桜とはそう確認するだけの付き合いであった。
次…といっても1年先なんだもんね。
車に乗り込んだ。
ライトアップされた街道沿いの桜並木は、思いのほか咲いていてとても綺麗だった。
車で流しただけだが、とてもいいリフレッシュになった。しかし写真の一枚も撮ってこない。
目に焼き付けておこう。
過ぎ去る日々、あっという間だから、出来るうちにいろいろしておこうと思うようになった。
自分でも思いがけないその心境の変化が、なんだか年を感じてしまい、とても寂しい(笑)。
そんなことを思いつつ、今年は薪が積み上げられ隠れてしまっている庭隅。
一番に咲く「チオノドクサ」が一株増えていた。
「ニリンソウ」が、新たに根付いていてとても嬉しくなった。
長い付き合いのニリンソウ、この冬は極寒だったので、試練に耐えたためか花びらが多い。



