舞岡公園 | ひまつぶしフォト散歩

ひまつぶしフォト散歩

カメラを持ってテクテク散歩、ときどき旅行と音楽

東横線と横須賀線を乗り継ぎ、戸塚駅に着いたのは昼前だった。

駅前のコンビニに寄って弁当を買ってから行くつもりだったが、タイミングよく江ノ電バスが来たので慌てて飛び乗った。

弁当はバスを降りたら買えばよいと高を括っていたが、予想に反し辺りにはそれらしき店は見当たらなかった。

ま、どうせ公園を歩くだけなのだから昼飯くらい食べなくても大したことは無いだろうと、軽い気持ちで公園入口へ向かう。

 

舞岡公園は期待通り紅葉の最盛期だった。(昨年12月中旬)

里山を感じさせる風景の中、紅葉した樹々に包まれアップダウンの道を歩く。

私は東京近郊の街で育ったが、家から少し歩けばこのような風景がそこら中に広がっていた。

目の前に広がる田んぼや雑木林、そのどれもが子供の頃の風景として蘇って来る。

稲刈りが終わった空地で野球をし、田んぼや小川でカエルやザリガニを獲って遊んだ。

そんな子供の頃の思い出を懐かしみ、紅葉に彩られた道を歩く。

 

舞岡公園は広大で、一周すると低山トレッキングといってもおかしくない。

歩き疲れ、ふと時計を見ると2時をすぎており、おかしなもので時間を自覚した途端に腹が減っていることを意識しそして我慢できなくなる。

「やっぱり弁当を買っておくべきだった」と、後悔したが後のまつりである。

この風景の中で弁当を食べると言うのが、当初思い描いていたプランだったのに残念だ。

やはり高を括って甘くみるとこういう事になるのだ。

 

空腹を抱え舞岡公園を後にバスに乗り込み、這々の体で戸塚駅に辿り着き、何はともあれ駆け込んで食べた駅そばの何と美味しかったことか。

もしかしたら、その天婦羅そばの美味しさが一番の思い出かも知れない。

例えは違うが「花より団子」とはよく言ったものだ。