今回紹介する記事は
2024年6月15日付けの
 
「朝日新聞」の記事です。
  
【部活でヒップホップだめ?ダンス部中学校が「創作ダンス」に】


というタイトルで、
東京都千代田区立麹町中学校で、
ダンス部の部活動を巡って、
ヒップホップダンスから創作ダンスに変更したことに、
生徒や保護者が反発していることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 麹町中の保護者46人から区の教育委員会に対し、
学校側の一方的な事情により部活動内容が変更され、
生徒が精神的苦痛を受けた、
などとして抗議する文書が提出された。

 文書や保護者の証言によると、
麹町中ダンス部はここ数年、
体育祭と文化祭「麴中祭」でヒップホップダンスを披露してきた。

発表に向け、
部員たちは週2回、
ヒップホップ専門のコーチから指導を受けてきた。

 昨年、
学校側は、
「今年から体育祭でダンス部のヒップホップ発表の場を設けない」
ことを決定。

今年月には、
秋の麹中祭でもダンス部の発表はしないと決め、
部員に通告。

保護者によると、
事前に生徒の意見を聞くような機会はなかったという。

 4月からは、
活動内容を「創作ダンス」に変更することを学校側が決定。

コーチも交代した。

 ある保護者によれば、
ショックを受けた部員約20人が涙ながらに、
「ヒップホップを踊りたい」と訴えたが、
決定は覆らなかったという。

 40代の保護者は、
「部員たちは学校側の一方的な変更で別の部に入れられたようなもの」
と話す。

 保護者らが学校に抗議した結果、
3年生が引退する1学期末の7月まで、
週1回だけヒップホップの自主練習をすることが認められ、
ダンスを披露する場を設けることになったという。

 校長は5月下旬の取材に、
「体育祭や麹中祭でダンス部やヒップホップを踊ることに対し、
さまざまな意見があった」
「ダンス部は運動部なので公式の中体連の大会を目指すべきだと思い、
創作ダンスに変更した。

ヒップホップは部活でなくてもいいと思う。

方針を変更するつもりはない」
などと答えた。

 学校側の一連の対応に、
保護者は「(部活動は)生徒の自主的、
自発的な参加により行われる」と定めた千代田区の「運動部活動ガイドライン」に違反すると指摘。

千代田区教委に対し回答するよう求めている。

 この問題を朝日新聞デジタルで報じた翌日、
麹町中は「本校ダンス部に関する報道について」とする保護者向けの文書をホームページで公表。

「学校の考え方や活動実態と異なる報道がなされている」と主張し、
ダンス部の「現在の活動状況」とし、
「週2日の活動で、
ヒップホップダンスに特化した練習及び多様なダンスに対応できる基礎基本の練習を実施」と説明した。

 この学校の説明に、
服須の保護者が取材に、
「部員たちは『実態とぜんぜん違う』と言っている」
などと指摘。

保護者によると、
毎週火曜と金曜のダンス部の練習日のうち、
ヒップホップの自主練習が許されているのは火曜のみで、
「部活が終わる前に自主練習の成果をコーチに見せ、
アドバイスを少しもらう程度」
という。

金曜は創作ダンスの練習のみで、
粘性の参加は認められていないという。

 麹町中に新手馬手取材を申し込んだが、
「報道対応できない」とした。

 スポーツ庁地域スポーツ課の担当者は、
取材に「なぜ、
ヒップホップの大会ではなく、
中体連の大会に出るのかなどもきちんと説明する必要はあると思う」
と話した。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

部活動の闇について、
紹介された記事のため。


(3)自分はどう思うか?

ヒップホップダンスは、
アメリカの黒人文化から生まれ、
ラフな衣装で、
ラップやブレイクダンスなどで構成される。

中学校の保健体育では2012年にダンスが必修となり、
創作ダンスとともに「現代的なリズムのダンス」として、
学習指導要領解説にも記されている。

内田良・名古屋大学大学院教授は、
下記にように生徒主体で決めるべきだと話す。

文部科学省が定めた学習指導要領で、
部活動については「生徒の自主的、
自発的な参加により行われる」と記されている。

生徒がヒップホップを望んでいるのに、
校長や管理職が創作ダンスに変更したことはやり過ぎ。

学校の介入は、
部活の長時間活動などで生徒の安全安心が脅かされそうな場面。

生徒が主体で部活動の内容を決めるべきで、
ヒップホップをやっていいと思う。

東京都千代田区立麹町中学校といえば、
中学受験戦争を勝ち抜いた選ばれし者が通う学校として知られている。

されど、
今回の部活でヒップホップが禁止されたり、
越境入学に際して賄賂が横行したり、
何か宜しくない話も新聞に取り上げられている。

今回の記事に関しては、
部活動の闇を垣間見たというのが、
率直な思いだ。

これが氷山の一角で、
全国各地で、
このような学校の介入があるのではと思えてならない。


(4)今後、どうするか?    

・育成年代の部活動に関する記事をスクラップする。

・中学校の保健体育で必修となったダンスに関心を持つ。

・東京都千代田区立麹町中学校に関して調べる。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

国のガイドラインなどで認められる学校の介入…、
もっと光を当てるべき案件だと思います。


皆さんも、
部活動における現状に関心を持って下さい。