今回紹介する記事は
2024年6月13日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【洗濯機からミサイルへ】


というタイトルで、
専門編集員会川晴之氏が、
家電製品は、
多くの半導体が使われている点で、
「軍民両用」の性格を持つことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 モスクワの家電量販店や大手ネット通販で、
ウクライナ語の説明書が付いた欧州製の家電製品が4月ごろから売られ始めた。

 ロシアのコメルサント神によると、
これらの商品は欧州を代表するものばかり。

洗濯機や冷蔵庫などの白物家電をはじめ、
種類も豊富のようだ。

 ボッシュの製品は、
ロシアでは韓国のサムスンに次ぐ人気があり、
ロシア国内でも生産していた。

だが、
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受けた制裁で、
部品調達が難しくなる。

やむなく工場閉鎖に追い込まれた。

 一方、
ウクライナでも大きな変化が起きた。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、
国民の3割近い約1000万人が国内外に避難した。

日常生活もままならず、
家電製品の需要も落ち込む。

売り先を失った製品が、
ロシアに運び込まれているようだ。

 家電製品は、
多くの半導体が使われている点で「軍民両用」の性格を持つ。

取材した輸出管理の専門家は、
「プログラムの書き換えができる汎用半導体が使われている。

これらを戦車やミサイルに転用できる」と解説した。

 自国では兵器に使う半導体を作れないロシアは、
家電製品に目を付けた。

旧ソ連邦の構成国で、
現在も同じ経済圏にあるカザフスタンや、
アルメニアなどを経由して欧州製家電の調達を急いだ。

 防衛黄統計によると、
カザフスタンからロシアへの洗濯機輸出額は、
2022には前年のゼロから750万㌦に、
冷蔵庫の輸出額も前年から10倍も増えた。

 欧米諸国は、
抜け穴を防ごうとカザフスタンなどに対策強化を求めた。

だが、
ウクライナ向けの家電製品がロシア市場に大量に出回っている現状は、
成果がそれほど上がっていないことを物語る。

 ロシアの兵器製造に使われる半導体は、
家電製品からの転用にとどまらない。

 北大西洋条約機構(NATO)の酢と流転ベルク事務総長は先月末、
「中国の協力がなければ、
ロシアはミサイルや航空機を製造できない」と、
電子部品の供給を続ける中国を厳しく批判した。

 さらに、
米国製半導体をロシアに「横流し」する事案も相次いでいる。

米国防省によると、
違法取引に関わる外国企業は600社に達するという。

 ロシアは核兵器技術をはじめ、
冷戦時代からあの手この手で西側製品や情報を入手してきた。

そのしたたかな技は、
今も受け継がれている。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

白物家電製品の半導体が軍事用品に転用されている現実について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

白物家電から戦車やミサイルに転用…。

半導体をこのように使われること自体、
この記事で初めて知った。

冷戦時代からあの手この手で西側製品や情報を入手するしたたかさが、
今も受け継がれる国ロシア。

やはり恐ろしい。


(4)今後、どうするか?    

・会川晴之氏に関する記事をスクラップする。

・白物家電に関心を持つ。

・ロシアのしたたかさを忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。

会川晴之氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

戦争は何でも平気にしてしまう恐ろしさが垣間見える記事です。


皆さんも、
白物家電から軍事用品への転用について、
関心を持ちましょう。