今回紹介する記事は
2024年5月29日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【「乗れない」時刻表】


というタイトルで、
専門記者赤間清広氏が、
貨物列車の役割は縁の下の力持ちであることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 前々から不思議に思っていた本がある。

「貨物時刻表」

文字通り、
貨物列車の発着時間をまとめた一冊だ。

興味深いのは、
一般の人が利用できない「乗れない列車」の時刻表なのに、
なぜか毎年、
大売れしているという現実だ。

 書店の中には年間の書籍売り上げランキングでトップ3に入るところもあるらしい。

出版不況が叫ばれる時代に誰が買っているのか。

人気の秘密が知りたくなった。

 「『乗れない』ということが逆に読者の想像をかき立てているのかもしれない」

 こう言って笑うのは、
鉄道貨物協会の田畑努・調査部長だ。

貨物時刻表の「編集長」でもある。

 貨物輸送にかかわる業者に向けて、
1978年に発行を始めた。

国鉄(現・JR)のダイヤ改正のたびに改定を繰り返してきた。

 転機となったのは1991年、
書店で一般販売を始めたことだ。

反響は教会の予想をはるかに超えた。

 最初に火をつけたのは、
「撮り鉄」と呼ばれる鉄道ファンだ。

ベストショットを撮影するには、
列車の正確な通過時間が欠かせない。

すぐに「撮り鉄」の必須アイテムとなった。

 昔も今も貨物列車は日本の物流の大きな柱だ。

何両ものコンテナを満載した列車の全長は解きに500㍍を超えることもある。

 ただ、
その主戦場は旅客用の列車が運行を終えた深夜帯。

トラックなどに比べ、
働く姿を目にする機会は圧倒的に少ない。

 「でもね」と田畑氏。

「それでいい。

貨物列車の役割は生活や経済に必要な物資を時間通りに運ぶこと。

縁の下の力持ちだから」

 確かに豪華な観光列車など旅客用のような華やかさはない。

毎日、
毎日、
黙々と貨車をけん引し続ける実直さが売りだ。

 しかし、
そうであるからこそ、
と言えるのかもしれない。

ひたむきに頑張る姿に心を奪われた人は少なくない。

貨物時刻表はその魅力を伝える大事な広告塔だ。

 今年も3月のダイヤ改正に合わせ、
新版が書店に並んだ。

購買層は「撮り鉄」だけではない。

けん引する機関車好きや、
コンテナファン、
子どもにねだられて時刻表を手にしたことがきっかけとなり、
親子で「はまった」ケースもある。

 発行部数は約2万部。

一般販売を始めた当初の4倍だ。

それだけ裾野が広がった証拠だろう。

 「興味を持ってくれる人が増えた。

それが何よりうれしい」。

控えめに喜ぶ田畑氏の姿と貨物列車が妙にダブった。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

「乗れない」時刻表の重要性について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

「乗れない列車」の時刻表なのに、
大売れしているという「貨物時刻表」の現実。

「撮り鉄」と呼ばれる鉄道ファンの必須アイテムだから、
だけではない。

けん引する機関車好きや、
コンテナファン、
子どもにねだられて時刻表を手にしたことがきっかけとなり、
親子で「はまった」ケースもあるという。

主戦場は深夜帯、
働く姿を目にする機会は圧倒的に少ない。

貨物列車の役割は必要な物資を時間通りに運ぶこと。

縁の下の力持ち。

ひたむきに頑張る姿に心を奪われる。

華やかな舞台における賞賛ばかりが喧伝される中、
マイナーであっても愛されることが、
今までもこれからも大事なのではないか、
とこの記事を読んで思えてならない。


(4)今後、どうするか?    

・赤間清広氏に関する記事をスクラップする。

・貨物時刻表に関心を持つ。

・黙々とや実直さを売りにする縁の下の力持ちを応援する。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

赤間清広氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

貨物時刻表に対する裾野の広がりは、
他分野にも何かヒントになるのではないかと思います。


皆さんも、
貨物時刻表や貨物列車に関心を持ちましょう。

ひたむきに頑張る姿とひかえめに喜ぶ姿に、
幸多からんことを願わずにはいられません。