見放された通貨 | 道新聞スクラップノート
今回紹介する記事は
2024年4月17日付けの
「毎日新聞」の記事です。
【見放された通貨】
というタイトルで、
専門記者赤間清広氏が、
通貨は国の信頼を映す鏡であることについて、
紹介しています。
いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)
☆新聞記事の紹介について
(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)
★始めに読んでほしいブログについて
(1)内容の要約
南米アルゼンチンの全国紙を眺めていると、
不思議な言葉を見つけた。
「ブルーレート」。
テレビにニュースにも頻繁に登場する。
これは一体、
何だろう?
同国の通貨はペソ。
しかし、
経済危機が長期化し
為替市場からの信頼は失墜している。
国民も自国通貨を信用していない。
手持ちの資産を一刻も早く安全な米ドルに替えようと血眼になっている。
無理もない。
現地の物価上昇率は200%を超える。
ペソの価値はみるみる落ちていく。
公式な為替レートもあるにはあるが、
あまり機能していない。
代わって街中で取引されているドルとペソの「闇価格」がブルーレートというわけだ。
アルゼンチンは元々、
南米を代表する農業国だった。
人口や地下資源にも恵まれた大国である。
これだけ好条件がそろっていながら経済が混迷しているのは、
無責任な財政運営を繰り返してきた歴代政権の失政が原因だ。
ツケを払わされるのは、
いつも国民である。
苦しい暮らしに怒りは頂点に達している。
選んだのは「劇薬」だった。
昨年の大統領選で、
通貨をドルに切り替え、
中央銀行は廃止すると公約した急進右派のハビエル・ミレイ氏に託した。
ただ、
過激な政策を本気で実行しようとすれば、
強い痛みと混乱は避けられない。
改革は足踏みし、
インフレの解消は遅々として進まない。
期待が失望に変われば、
国内のペソ離れがさらに加速するリスクもある。
国民や市場から見放された通貨の末路は悲惨だ。
その典型がアフリカ・ジンバブエだ。
40年近く続いた独裁と圧政で国内経済が崩壊し、
一時はアルゼンチンを上回るハイパーインフレに見舞われた。
自国通貨は紙切れ同然となり、
「100兆ジンバブエ㌦札」が発行されたほどだ。
中央銀行は今月、
「ジンバブエゴールド」と名付けた新通貨を打ち出した。
しかし、
発行元である国への不信が強い中、
天童ではドルなど外貨での死腹しか受け付けてもらえない状況だという。
円は大丈夫だろうか。
日本経済が支える円の信頼は揺るぎないが、
対ドル相場は現在、
約34年ぶりの水準まで下落している。
長く超低金利政策を続けてきた弱みを投機筋に疲れた面もある。
通貨は国の信頼を映す鏡である。
その価値を高める努力を忘れてはならない。
(2)なぜこの記事を切り抜いたか
通貨は国の信頼を映す鏡であることについて、
紹介した記事のため。
(3)自分はどう思うか?
アルゼンチンにおける通貨の信用は崩壊し、
IMF(国際通貨基金)が入る事態ということを社会科で学んだ記憶がある。
今なお、
その影響は続いていることはこの記事で知った。
それにしても「闇価格」ブルーレートが全国紙でもニュースでも頻繁に登場するとは…。
人口や地下資源にも恵まれた南米の農業大国。
無責任な財政運営を繰り返してきた歴代政権の失政が原因。
ツケを払わされるのは、
いつも国民。
日本の円は大丈夫なのだろうかと思ってしまう。
彼奴が仕事を放り出されなければ、
アベノミクスによって、
新通貨でも打ち出していたのかもしれない。
通貨は国の信頼を映す鏡。
果たして日本は、
世界に信頼足り得る国となっているのだろうか。
(4)今後、どうするか?
・赤間清広氏に関する記事をスクラップする。
・アルゼンチンとジンバブエに関心を持つ。
・通貨は国の信頼を映す鏡であることを忘れない。
…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
赤間清広氏に関する記事は、
以前も紹介しました。
円は本当に大丈夫なのでしょうか。
皆さんも、
通貨は国の信頼を映す鏡であることを忘れないで下さい。
独裁と圧政で国内経済が崩壊し、
ハイパーインフレに見舞われて、
自国通貨が紙きれ同然…、
他国で起きていることとは思えないです。