今回紹介する記事は
2024年4月7日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【批判する人物を「出禁」 公人として不適切だ】


というタイトルで、
放送タレント松尾貴史氏が、
権限があろうとなかろうと、
権力者の言葉としてあまりにも不適切であることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 これほど悪評が高い万国博覧会がかつてあっただろうか。

当初の2倍近くにも上振れする会場建設費、
完成が不安視されるパビリオン建設、
約350億円もかける木製の大屋根(日よけリング)が、
邪魔で建設資材を搬入しにくくなると不評、
想定を上回る地盤沈下、
トイレに2億円もかける、
元々ごみ処分場だったのでメタンガスが発生し、
爆発事故が起きる、
売り上げ不調とされる前売り券を地元の企業などに購入させる…。

メタンガスの問題は、
昨年11月に福島瑞穂参院議員が予算委員会で指摘していたのだが、
その懸念通りのことが起きてしまった。

 主催者側はそれぞれ反論しているようだが、
万博よりも、
そのために国家予算を投入させ、
整備ができたところで隣接地にカジノを含む統合型リゾート(IR)を作るという手法に見える。

ずる賢い。

そうやってどんどん準備を進め、
どうにかしてアド戻りできないところまで進めてやれという意図が、
あちらこちらに透けていて、
もう目も当てられない。

 悪い意味で「万博の象徴」となりつつある巨大な輪っか型日よけリングについては、
あちこちからの批判が強い。

だが吉村洋文は、
大阪で開催された党の会合で、
こういう趣旨の発言をしたという。

 「今批判してるね、
名前は言わないけど、
『モーニングショー』の玉川徹。

今批判するのはええけど、
入れさせんとこと思うて。

入れさせてくれ、
見たいというても、
モーニングショー禁止っちゅうねん。

玉川君、
禁止」

 周囲に忠告してくれる人がいないのだろうけれど、
大阪府の最高権力者として、
これはあまりにもひどい言論の弾圧ではないか。

公金を使って開催する事業にもかかわらず、
批判した人物を出入り禁止にするという脅しは悪辣であり、
公人として不適切極まりない。

 玉川氏が批判している内容は至極まっとうであり、
当然の仕事をしているだけなのだが、
説得力を持つ言葉で責められるので、
吉村洋文はこんな場外乱闘的な行儀の悪いことをやらかしてしまったのだろう。

しかし、
玉川氏が気に入らないからといって、
国家的な事業であるべき博覧会は、
吉村洋文の経営するイベントでも私的な集まりでもない。

何の権限があって、
「出禁にする」などと、
考え方による差別を助長するような物言いをするのか、
全く理解に苦しむ。

 後日、
「言論統制にあたらないかという批判の声もある」と記者から問われた吉村洋文は、
「本当に出禁する権限があれば問題だけれども、
権限がないのは当然のこと」
と珍妙な論法ではぐらかしていた。

権限がなければ何を言っても許されるのか。

権限があろうとなかろうと、
権力者の言葉としてあまりにも不適切であり、
「すまない、
軽口が過ぎた」
とでも言えば、
ここまで「炎上」はなかったのではないか。

 吉村洋文は、
「参加する国々からは、
なぜ日本のメディアは批判ばかり言うんだと聞く」
とも言っていた。

そもそも、
「なぜ批判されるようなことばかりやるんだ」
という視点は一切ないようだ。

 発言した際の話し相手だった横山英幸は、
「フラストレーションがたまっての発信」とかばい、
馬場伸幸はSNSで、
「イッツ・ア大阪ジョーク」と投稿した。

こんな程度の低いいじめが、
大阪ジョークと言われれば、
大阪の皆さんも怒るべきだろう。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

維新主導の万博が始まる前から終わっていることについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

東京都知事選において、
行政職を選ぶ首長選挙においてどの候補者も無所属が一般的なのに、
党派性を剝き出しにして政党の公認で地方自治体首長をやるのは、
社会不適合者集団における蛮族の奇習という言葉を見かけた。

大阪府とか奈良県とかがその最たる例であろう。

福島瑞穂参院議員が予算委で指摘していた危惧が当たってしまった、
万博メタンガス爆発事故。

新聞では幾度も見るのだが、
これ一大事だろう。

万国博覧会で生命が脅かされる事態が起きているのに、
対応に何時間もたってから動いたり、
問題ないと開き直ったり…。

自分たちにとって都合の悪いことを指摘する人間は、
出入り禁止発言をするような人間が首長の地方自治体って、
そこに住む十人にとっては不幸以外何物でもないと思うのだが…。

吉村洋文をかばう横山英幸や馬場伸幸の言葉に対して、
全くもって賛同できないのは、
自分が大阪の皆さんではないからなのだろうか。


(4)今後、どうするか?    

・松尾貴史氏に関する記事をスクラップする。

・権力者の立ち振る舞いに関心を持つ。

・維新は害悪であることを今一度認識する。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

松尾貴史氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

維新という社会不適合集団の所業が、
この記事だけでも如実に表れていると思われます。


皆さんも、
維新の言動に関心を持って下さい。

道路の白線すらケチってまともに引けない行政が、
万国博覧会をできるのか怪しいことがすぐにわかりますから。