今回紹介する記事は
2024年2月21日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【見た目より大切なこと】


というタイトルで、
論説委員元村有希子氏が、
お仕着せの価値観に手なずけられないZ世代の強さとまぶしさについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 容姿や外見で人を判断するルッキズム(外見至上主義)。

人種差別も女性差別も、
根底にはこの思想がある。

 上川陽子に関する麻生太郎の発言を思い出そう。

本来無関係な外交手腕と外見を結びつけて批評した。

そもそも美醜は個人の価値観による。

「ほめ言葉だった」とも看過できない。

 ルッキズムにさらされがちな職業の一つが、
ファッションモデルだ。

 モデルの62%が、
「成功しならやせるよう」忠告された経験を持つとの調査がある。

モデルと、
そうでない女性たちとを比較した2022年の論文では、
モデルという職業が拒食症の危険因子になりうると指摘する。

 「KIKO」の名で活躍する平川葵子氏は、
17歳で拒食症を経験した。

 モデルを夢見るようになったのは、
スカウトされた12歳のころ。

世界的な存在になりたいと、
高校を休学してカナダに渡った。

学業とモデル活動の両立に張り切っていた時、
所属事務所からの1週間で5㌔やせるよう求められた。

 当時の伸長は180㌢。

リンゴとサラダ以外口にせず、
一日中泳いで体を絞った。

 体重は44㌔に減ったが満足できなくなっていた。

体格指数のBMIは「低体重」である18.5未満を大きく下回る13.6.

やがて低体温、
心拍数減少など命を脅かす症状があらわれ、
入院した。

 「自分を愛せないようでは他人を幸せにすることもできないことに気づいた」
と振り返る。

心身の健康と栄養の関係を学び、
食生活を見直して拒食症を克服した。

体重計は捨てた。

 19歳で渡仏し、
パリコレなどでも活躍している。

業界には今も、
モデルたちを追い込むような悪弊や過酷な労働環境が残るという。

 「モデルはマネキンではなく生身の人間である。

ファッション全体をもっとエシカル(倫理的)に変えたい」

 地球環境や、
動物の福祉に配慮して作られたファッションを普及させる社会運動に関わっている。

多様性を持った「エシカルモデル」60人が登録する事務所の経営者でもある。

 きらびやかな世界ほど、
生まれる影は濃いのだろう。

そこに目を凝らし、
挑み続ける。

お仕着せの価値観に手なずけられない「Z世代」。

その強さがまぶしい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

きらびやかな世界ほど、
生まれる影は濃いことについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

BMIの数値は目下気になる日々である。

今回の記事は、
きらびやかな世界であるモデル業界における拒食症という闇について、
紹介している。

華やかな表の世界と血塗られた裏の世界は、
表裏一体なのである。

こういった闇を炙り出すような記事がもっとほしい。

そして、
お仕着せの価値観に手なずけられない「Z世代」の奮闘、
陰ながら応援する。


(4)今後、どうするか?    

・元村有希子氏に関する記事をスクラップする。

・エシカル(倫理的)な活動に関心を持つ。

・きらびやかな世界ほど生まれる影は濃いことを忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

元村有希子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

拒食症は生命の危機につながることを切実と伝えていると思われます。


皆さんも、
お仕着せの価値観に手なずけられない「Z世代」に、
関心を持って下さい。

暗い定めを吹き飛ばすのは、
こういった若者なのですから。