今回紹介する記事は
2024年2月9日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【チャーチルは劣等生】


というタイトルで、
論説委員小倉孝保氏が、
成功は決定的でなく、
失敗は致命的でもなく、
続ける勇気こそ重要であることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 今年はチャーチルの生誕から150年である。

この戦時宰相は多才だった。

 指導者として第二次世界大戦で英国を勝利に導き、
その回顧録を書いてノーベル文学賞を受けた。

時間があると絵も描いた。

 一方、
学業は苦手だった。

成績はいつも下位だった。

歴史や詩作はよくできたが、
ラテン語とフランス語、
数学で苦労した。

 楽天的なのか、
テスト結果をあまり気にせず、
「自分が知っていることを聞いてほしかったのに、
試験官たちは私の知らぬことばかりを質問し、
無知を暴露しようとした」
と責任を学校側に転嫁している。

 実家はオックスフォード郊外にあったが、
名門オックスフォード大学に進める成績ではなかったらしい。

 有力政治家だった父の勧めで、
王立陸軍大学を目指す者の受験に2度失敗し、
「三度目の正直」でようやく合格できた。

入学時の成績は102番中92番である。

 ただ、
軍人になるための勉強は性に合った。

入学後はめきめき成績を伸ばしている。

 最初の学期が終わるころにはトップクラスの成績を収めた。

 大学卒業後も挫折を経験した。

陸軍を退役し補欠選挙に立候補したが落選した。

記者として南アフリカでボーア戦争を取材中に捕虜となった。

 第一次世界大戦の「ガリボリの戦い」で英国はトルコ軍に大敗し、
チャーチルは海相を事実上クビになっている。

それでも復権し、
65歳で首相に就く。

若い頃の失敗がチャーチルの精神を鍛えた。

 第二次大戦では欧州諸国が次々とナチス・ドイツに降伏し、
英国は一時敗戦の淵にあった。

 チャーチルが挫折知らずの秀才だったら、
あれほどの国難に遭いながら、
ひるまず国民に届く言葉を発し続けられたであろうか。

 日本は今、
受験シーズンである。

第1志望に合格できるのはむしろ少数だ。

多くはうまくいかずに、
ため息をつき、
頭を抱える。

 それでも悩み過ぎず、
「知らないことばかり聞かれた」
と開き直るくらいのたくましさがほしい。

 挫折は人生の宝である。

卑屈にならず、
悠々と生きてさえいれば、
過去の失敗に救われ、
感謝する日はきっとくる。

 チャーチルは言っている。

「成功は決定的でなく、
失敗は致命的でもない。

続ける勇気こそ重要である」


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

劣等生でも失敗が精神を鍛えることについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

第二次世界大戦で英国を勝利に導いたチャーチルが、
挫折知らずの秀才ではないことに驚いた。

若い頃の失敗、
挫折は人生の宝と言えども、
周囲の大人がどう障害を取り除かず我慢できるかが鍵なのではないか。

時に開き直るくらいのたくましさをどう育成するか。

過去の失敗に救われ、
感謝する日はきっとくる。

成功は決定的でなく、
失敗は致命的でもない。

続ける勇気こそ重要である。

義務教育期間から
チャーチルの言葉を教えてほしい。

そう思う記事である。


(4)今後、どうするか?    

・小倉孝保氏に関する記事をスクラップする。

・チャーチルに関心を持つ。

・続ける勇気こそ重要であると心に刻む。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

小倉孝保氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

挫折知らずの秀才ほど脆く、
若い頃の失敗が精神を鍛えるということは、
現代においても通じると思えてなりません。


皆さんも、
成功は決定的ではなく、
失敗は致命的でもないという、
チャーチルの言葉に耳を傾けてみて下さい。

時には開き直るたくましさも生きる上で重要です。